読書感想

読書感想

「現代思想入門」千葉雅也(2022)上手な手抜きを教えてもらう

「現代思想入門」千葉雅也著を読んだので備忘記録を残しておきます。本書付録の現代思想の読み方は、佐藤優「読書の技法」に通ずる部分もあり、「読書はすべて不完全である」という著者の言葉は、読んでもすぐに内容を忘れてしまう私には心の支えになります。...
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「地球の分配」シラー(1795)Die Teilung der Erdeと「心の王者」太宰治(1940)

ドイツの詩人シラー(Friedrich Schiller)が1795年発表した物語詩「地球の分配」(Die Teilung der Erde)を太宰治のエッセイから知りました。太宰の作品(「心の王者」1940年初出)では、あらすじが語られて...
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2人のラザロ(新約聖書ラザロの寓話を読み解く)

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」に登場する重要キャラクターの一人がゾシマ長老です。この未完のミステリーを読み解く伏線として、ゾシマの生い立ちや経験したことが克明に記されているのが 第6編「ロシアの修道僧」です。 主人公の一人である末弟...
やってみよう

命令口調になってないか

適切な言葉を使うトレーニングには2年か!と思ったもんざです。最近、ちょっとアドラー心理学の本を読んでます。家族関係の悩みを抱えている人には参考になる部分が多そう。読みながら、7つの習慣とも重なる部分があり、面白いです。 「勇気づけの方法 ア...
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告白ってなんだ?なぜ告白したくなるのか

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」のキーパーソンの一人にゾシマ長老がいます。若い頃に大失敗をしたものの、何とか失敗をリカバリーして宗教的な生活を始めようとした頃に、ある人物との出会いがあります。ゾシマを熱心に訪ねてくるようになったのは、...
やってみよう

なぜ作家は決闘を描くのか

カラマーゾフで描かれたゾシマの決闘事件を読みながら、当時は決闘が許されていた理由や、なぜ現代では許されなくなったのかに疑問を持った。また、女性の決闘がないのかも気になったので調べてみた。なぜ作家は決闘を描くのだろうか。 決闘が許されていた理...
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「女の決闘」オイレンベルク(1911)(森鴎外訳:1924)夫の不倫相手を銃殺した妻の話(短編小説) 

1924年(大正13年)に森鴎外が翻訳したオイレンベルクの「女の決闘」(原題『Ein Frauenzweikampf』Herbert Eulenberg)を読みました。ほんとに短いので10分くらいで読めます。 (青空文庫のこちらで読めます ...
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「貧民救済私案」スウィフト(1729年)予備知識なしで読んでください(ゾッとしたい人におすすめ)

いま、決闘について調べているところです。色々と調べているなかで、哲学者のカントは『人倫の形而上学』で「人を殺害したのであれば,死ななくてはならない」と述べているけど、子殺しと決闘に関してだけ例外を認めていると分かりました。それで子殺しについ...
ふりかえり

共感と尊敬の違い

「幸せになる勇気」の読書会に参加したので、忘れないうちに学んだことを記録しておきます。今回の読書会では、青年と先生が教育論について話し合うパートを輪読して、その後に内容に関連して意見を交換しました。私が掘り下げて考える必要があったのは、教師...
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久々に漫画を読みふけった話「ダーウィン事変」

友人から、いま流行しているマンガを教えてもらうと、試し読みをすることもありますが、なかなか購入して読むに至りません。そんな私が、なぜか漫画を購入しました。偶然ネットで2022年マンガ大賞を受賞した作品だと知り、試し読みをしたらハマりました。...
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