読書感想

Trial&Error

旧約聖書『創世記』を読み、考えたこと

2千年受け継がれる物語 最初に創世記を読んだとき、全体的なまとまりのなさと神の不条理さが印象に残った。特に女性の描き方が差別的で不快だったのだが、それは物語の編集者が意図して行ったことであると知って納得した。古事記もそうだが、常に男が女を支...
読書感想

ヨブ記というコメディから学んだこと

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」に関連する聖書の物語を読んで、要約したり、自分の考えを整理したりなど。 旧約聖書「ヨブ記」のあらすじ 神に忠実であり人々からの信頼も厚く成功していたヨブを悪魔が陥れる。彼が本当に信頼に足る人物かを試すよ...
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読了(神曲 天国篇)書くことで恨みを晴らしたダンテ

ようやくダンテの「神曲 天国篇」を読み終わりました。地獄篇、煉獄篇、天国篇を通して全部読んだ感想は、単純だけど、ダンテってやっぱりすごいなってこと。確かに、これは数百年に渡って各国で読み継がれるだけの価値はあるし、この先もその価値が減じるこ...
読書感想

「臨終まで」梶井久(1932)息子の死を客観的に描いた母の短編

梶井久(かじいーひさ1870-1946)は小説家 梶井基次郎の母親です。当時62歳の久が、結核に感染し、実家の大阪に戻り自宅療養をする31歳の基次郎を看病し、彼の死を看取るまでを描いた作品が、この「臨終まで」という短編です。(青空文庫のこち...
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「交尾」梶井基次郎(1931)生きる喜びを味わう短編

結核に感染し、実家の大阪に戻り自宅療養をする梶井基次郎が31歳のときに書いた作品が「交尾」です。2つに分かれた6,500文字足らずのエッセイのような短編ですが、町や自然の情景が目に浮かぶような写実的な場面描写に引き込まれます。交尾というタイ...
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アエネイスを攻略する(家系図と地図を入手しよう)

ようやくウェルギリウスのアエネイスを読み始めましたよ。ダンテの神曲を読んでると、ウェルギリウスの本も、なんか読まなきゃいけないかな、という義務感みたいなものが生まれちゃって。 アエネイスは紀元前26~19世紀にウェルギリウスによって執筆され...
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人はなぜ踊るのか(神曲 天国篇 第二十五歌)

現在、ダンテの「神曲 天国篇」を読んでいます。今回は第二十五歌を読んで、気になった一文を深読みしてみます。 踊る聖人たち 第二十五歌でダンテは聖ヤコブの試問を受けることになります。その問いとは「希望とは何か」というもの。上手に答えられたダン...
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幸福度を上げる方法を考えれば地方も再生できる?

地方では、若者が都市へ流出し、高齢化が進み、シャッター商店街や空き家が増えるなどの問題が表面化しています。私は、北陸の地方都市で生まれ育ちました。関西や関東で生活したのち、現在は海外で生活していますが、両親や親戚が暮らす田舎に対する郷愁や愛...
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弁護士に相談する内容のまとめ方/弁護士保険

弁護士さんに相談する内容を事前にまとめた方が良い、とアドバイスされたものの、いったいどうやってまとめるのかもよく分からないなぁ、と思っていたところ、良い本を見つけました。30分くらいで読めて、弁護士相談を検討している人に役立つ内容です。 「...
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待つほど長く感じる時間(神曲 天国篇 第二十二歌)

現在、ダンテの「神曲 天国篇」を読んでいます。今回は第二十二歌を読んで、気になった一文を深読みしてみます。 時間は主観的にながれる 第二十二歌でダンテはベアトリーチェに導かれて、土星天から双子宮に移動します。場の雰囲気に圧倒されてオロオロす...
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