ようやく「万延元年のフットボール」を読み終えて達成感と満足感に浸っているもんざです。
物語の展開もさることながら、大江健三郎の比喩表現の多彩さと異形さは見事すぎて度肝抜かれました。万延元年の一揆と、四国の旧家に生まれ育った主人公の家族関係がミステリーのように組み立てられています。
生と死、正常と狂気、都会と田舎などの二項対立と、セックスとバイオレンスの要素で私はみるみる別世界に浸食されました。苦々しい結末でも仕方がないと諦めていたのですが、読後感は決して悪くなく、むしろ清々しい。
100分de名著の副読本を入手できたので、次は「燃え上がる緑の木」を読む予定です。
2022年9月読書会のふりかえり
さて、今日は2022年9月読書会を振り返ってみます。
読書プレゼンは私を含めて以下5名の皆様でした。
2022年9月読書会の感想/ 歩き、眠り、考える ←参加者からのフィードバックと感想
1. もんざ 「哲学は対話する ──プラトン、フッサールの〈共通了解をつくる方法〉」 (筑摩選書) 西研 (著)
・自己の体験
・言語化
・共通点の抽出
2. にしやまさん「THE HOPE 50歳はどこへ消えた?――半径3メートルの幸福論」(プレジデント社) 河合 薫 (著)
・半径3メートル世界
・SOC(首尾一貫感覚)
・ゆるいつながり
3.よしざき。さん Newton別冊『睡眠の教科書』 科学雑誌Newton (著)
・ 快眠の三条件は暗さ、静けさ、室温
・毎日一定の時刻に睡眠をとる。
・負の思考サイクルから抜け出す
4.じょあんなさん「And Then There Were None」Agatha Christie(著) Harper Collins Publishers Ltd.
・江戸川乱歩
・言い訳
・犯罪ではない罪
5.りんさん「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる」[著] フローレンス・ウィリアムズ [訳] 栗木さつき [訳] 森嶋マリ・NHK出版
・バイオフィリア(生命愛)仮説
・五感
・ネイチャー・ピラミッド
Nature Fixでは人間を助ける自然の効能が紹介されていましたね。大江作品は四国の森が舞台ですが、かなり禍々しいイメージなんです。山も川も森も、決して人間の味方とは言えません。
でも敵ってわけでもなくて、こちら側の関わり方の問題かなと思ったりします。自然って美しい瞬間もあるけど、超狂暴な本性を隠し持っていますからね。。。あ、擬人化しすぎ?
今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。
2022年12月 参加予定(5名)
1.もんざ
2.りえさん
3.にしやまさん
4.りんさん
5.maruさん