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なぜ軍旗がそんなに重要なのか

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さて、今月わたしは、こちらを読んでいます。「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳)  今回は第二巻から。というよりも、全体を通じて、軍旗をめちゃくちゃ大事にしている記述が出てくるのです。なぜ、そんなに大事なの?理由が不明なので調べてみました。

シンボルが必要

軍旗は神聖なもので、敵に奪われたら、もうそれだけで負け、みたいな感じらしいです。Wikipediaに詳しい情報がありました。

カエサルはしんがりの兵士の一人から楯を奪うと(自分は楯のひとつも持っていなかったのである)、最前線へと進み、小隊長たちには名指しで声をかけ、ほかの兵士たちにも檄を飛ばしながら、軍旗を取って中隊の間隔をあけるよう命じ、剣を振るいやすくした。カエサルが来たことで希望がわいた兵士たちは戦意を取り戻し、…

 「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

多くの人間が協力して何かをしようと考えたら、旗とかシンボルとか、その団体を象徴するものが必要になってくるんでしょうか?これって人間の性質なのかな?そういえば国旗とかも、あるのが当たり前すぎて、なぜ存在しているのかという理由を、これまで全く考えたことがありませんでした。

紀元前57世紀、カエサルは、ベルガエ人の居住地(ガリア北東部)へ遠征し、ここも支配下におさめて平和をもたらし、本国ローマでも高く評価された、という記述で第二巻が終了。(つづく)

もくじと構成

目次
第一巻
第二巻 ←いまココ
第三巻
第四巻
第五巻
第六巻
第七巻
第八巻
訳者あとがき
解説–『ガリア戦記』の歴史的背景 青柳正規 
索引 

目次「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

第1巻(紀元前58年) – ヘルウェティイ族との戦闘、アリオウィストゥス率いるゲルマニア人との戦い
第2巻(紀元前57年) – ガリア北東部(ベルガエ人たちの居住地)への遠征
第3巻(紀元前56年) – 大西洋岸諸部族との戦争
第4巻(紀元前55年) – 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタンニア遠征
第5巻(紀元前54年) – 第二次ブリタンニア遠征、ガリア遠征初の大敗
第6巻(紀元前53年) – 第二次ゲルマニア遠征
第7巻(紀元前52年) – ウェルキンゲトリクス率いるガリア人の大反攻、アレシアの戦い
第8巻(紀元前51年) – 戦後処理。本巻のみアウルス・ヒルティウスの著

ガリア戦記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

ヨーロッパ
形状や用途によってスタンダードstandard,バナーbanner,エンサインensign,ペナントpennantその他さまざまの呼名がある。装飾,信号,標識,象徴などの機能をもつが,意志,威力,権威の象徴となりやすく,ときにはそれらと同一視される。紋章と関連して発達した。布片に限らず象徴的な物体を棒や槍の先に取りつける風習が起源であるらしい。イスラエルの12支族はそれぞれのシンボル,例えばライオン(ユダ),舟(ゼブルン),星(イッサカル)をもっていたし,エジプトでも王の行列の先頭にはこの種の標章を掲げ,ときには吹流しをつけたという。ローマの軍団も固有の標章を捧持していた。はじめ猛獣や神をかたどっていたが,マリウスの軍制改革で鷲に統一される。軍団司令直属の第1大隊が護持に当たり,〈鷲の誕生日〉つまり軍団の創立記念日には祭典が行われた。武運の宿る所として尊崇を集め,兵士はいかなる神にもましてこれを尊信するとテルトゥリアヌスが伝えている。

“旗”, 世界大百科事典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-06-17)

テルトゥリアヌス【Quintus Septimius Florens Tertullianus】
[160ころ~222ころ]ローマ時代のキリスト教神学者。カルタゴ生まれ。「三位一体」をはじめ、多くのラテン的キリスト教用語を定めた。著「キリストの肉について」など多数。

“テルトゥリアヌス【Quintus Septimius Florens Tertullianus】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-06-17)

ラテン語のウェルム(velum)は「帆」を意味する。コインや彫刻などの発掘品による考古学調査でも裏付けられている通り、ウェクシラ(vexilla)は本来「小さな帆」という意味で、旗のようなもの一般を指すものだった。また近代以降の垂直な柱に直接吊り下げる形とは異なり、ウェクシルムは支柱などから吊り下げられた水平の棒から垂れ下がる形であった。ウェクシルムを掲げる旗手はウェクシラリウスと呼ばれた。ウェクシルムは、それを所有する部隊の象徴であり宝であったため、ローマ兵は戦闘時には前線にウェクシルムを推し立てつつも、常にこれを奪われぬよう守った。ただし同じ軍団旗の要素であるアクィリア(鷹の像)と比べると、重要度はやや落ちた。軍団が必ず擁するアクィリアに対し、ウェクシルムはウェクシッラティオのようなより小規模な部隊の象徴であった可能性があるが、現存する史料では全容を明らかに出来ていない。

ウェクシルム 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
唯一現存するローマ帝国のウェクシルム(軍旗)(3世紀、プーキシン美術館蔵)

参加者が共有する予定の本

現在の参加予定は、私も含めて5名です。

  1. もんざ「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 
  2. じょあんなさん 「朝が来る」辻村深月(著)文藝春秋 
  3. にしやまさん「好きのパワーは無限大」ハラミちゃん(著)KADOKAWA 
  4. Yoko3さん「人生の短さについて」 (光文社古典新訳文庫) セネカ  (著), 中澤 務 (翻訳) 
  5. Yokoyokoさん「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書) 宮口幸治  (著)
  6. Treeさん「PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間」ロバート・チャルディーニ (著), 安藤 清志  (翻訳), 曽根 寛樹 (翻訳)誠信書房
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