今月わたしは、NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳) を読んでいます。今回は「第1章 心の底から与える――非暴力コミュニケーションの核心」から、ポイントを共有します。
プロセスと4つの要素
第1章では、NVC(非暴力コミュニケーション)のプロセスと4つの要素の説明、NVCを学び、実践すると、どんなことが可能になるのか、という点が説明されています。
- 自分の人生の質を左右する具体的な行動の「観察」(observation)
- 観察したことについて抱えている「感情」(feelings)
- そうした感情を生み出している、価値、願望、「必要としていること」(needs)
- 人生を豊かにするための具体的な行動の「要求」」(requests)
NVCを用いると、人を思いやる心を引き出すことができます。ただしNVCに型はありません。本質はこの4つの要素を自覚することです。重要なのは、実際にやりとりされる言葉ではない、という点にも注意が必要です。
かなり訓練が必要そうですが、2章以降で具体例が丁寧に示されており、簡単なチェックテストもあるので、理解はしやすいと思います。ただ、やっぱり、この内容は、可能であれば英語版も一緒に読んだ方がいいのかな、っていう気はしますね。
特に、英語でもコミュニケーションの質を上げたいと考えている場合には。。。とりあえず日本語版を全部読んで、ある程度理解できてから、原書にチャレンジするかどうかを検討します。それにしても、英語版のアマゾンレビューは4,277件で、評価が星4.5ってのは、非常に高評価ですよね。
書籍の目次
今回は第1章から少しだけご紹介しました。
第1章 心の底から与える――非暴力コミュニケーションの核心
第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
第3章 評価をまじえずに観察する
第4章 感情を見極め、表現する
第5章 自分の感情に責任をもつ
第6章 人生を豊かにするための要求
第7章 共感をもって受け取る
第8章 共感の力
第9章 思いやりを持って自分自身とつながる
第10章 怒りをじゅうぶんに表現する
第11章 紛争を解決する
第12章 力を防御的に使う
第13章 自分を解放し、人に助言する
第14章 NVCで感謝を表現する
参考:日経の本 暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。世界60 カ国以上、100 万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書の最新版。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
第118回 読書会の参加予定者
- もんざ 「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)
- じょあんなさん「僕が夫に出会うまで」 (文春e-Books) 七崎 良輔 (著) 文藝春秋
- にしやまさん「定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業」大杉 潤 (著) 自由国民社
- ひろみさん「親鸞の浄土を生きる―死を恐れないために」加藤 智見 (著) 大法輪閣
- りんさん「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」 (光文社新書) 樋口 耕太郎 (著)