今月わたしは、NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳) を読んでいます。今回は「第5章 自分の感情に責任をもつ」から、ポイントを共有します。
自己犠牲では問題は解決しない
第4章で、著者は、特に女性は感情の奴隷になりやすい、と注意を喚起しています。
自分が必要としていることを特定し、それを明らかにすると厳しい批判を浴びかねないという世の中では、自分が必要としていることを明らかにするのが怖く、消極的になりがちだ。とりわけ女性は、自分が必要としていることを表現すると批判されやすい。何世紀ものあいだ、愛情深い女性のイメージ、自分が必要としていることを押し殺して人の世話を優先する自己犠牲的なイメージと重ねられてきた
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)
感情の奴隷になることを止め、自分の感情に責任感を育てる必要があります。その成長段階には以下の3つのステップがあります。
- 「感情面での奴隷状態」(自分は他人の感情に責任があると信じる)
- 「反抗期」(他人の感情やニーズへの気づかいを拒否)
- 「感情面での解放」(AとBを自覚/A:自分の感情への責任有+B:他人の感情への責任無)
この章もハッとさせられることが多かったですね。特に、何を必要としているのかを自覚するエクササイズが勉強になりました。怒りの底に潜んでいる願望を理解しなければ、より良いコミュニケーションができず、問題を解決することも困難です。
書籍の目次
今回は第5章から少しだけご紹介しました。
第1章 心の底から与える――非暴力コミュニケーションの核心
第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
第3章 評価をまじえずに観察する
第4章 感情を見極め、表現する
第5章 自分の感情に責任をもつ←いまここ
第6章 人生を豊かにするための要求
第7章 共感をもって受け取る
第8章 共感の力
第9章 思いやりを持って自分自身とつながる
第10章 怒りをじゅうぶんに表現する
第11章 紛争を解決する
第12章 力を防御的に使う
第13章 自分を解放し、人に助言する
第14章 NVCで感謝を表現する
参考:日経の本 暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。世界60 カ国以上、100 万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書の最新版。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
第118回 読書会の参加予定者
- もんざ 「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)
- じょあんなさん「僕が夫に出会うまで」 (文春e-Books) 七崎 良輔 (著) 文藝春秋
- にしやまさん「定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業」大杉 潤 (著) 自由国民社
- ひろみさん「親鸞の浄土を生きる―死を恐れないために」加藤 智見 (著) 大法輪閣
- りんさん「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」 (光文社新書) 樋口 耕太郎 (著)
- Treeさん「仕事に効く教養としての「世界史」」出口治明 (著) 祥伝社