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(おすすめ記事)ギンズバーグ氏の後任選びがゴタゴタ。理由が何とか分かりました

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チェックするポイントは、どのような考え方を支持する人かどうかであって、性別は関係ないんだけど、そういうところがメディアや市民の感情を揺さぶると分かっているから利用するんだな、と思ったもんざです。

自分の功績のために選ぶの?

先日亡くなったアメリカ最高裁判事のひとりギンズバーグ氏の後任選びがゴタゴタしていた理由が、この記事を読んでようやく分かりました。

■米最高裁判事、承認の流れ 共和党重鎮が採決同意(日経新聞オンライン 2020/9/23)

トランプ氏は選挙前の承認が望ましいとの見方を示唆する。ギンズバーグ氏の後任に保守派を充てれば判事9人のうち6人が保守派となる。最高裁の保守支配を固めればトランプ氏の功績だ。有力候補のエイミー・バレット控訴裁判事は人工妊娠中絶に否定的なことで知られ、トランプ氏の支持基盤であるキリスト教福音派の考え方と近い

■米最高裁判事、承認の流れ 共和党重鎮が採決同意(日経新聞オンライン 2020/9/23)

いやいや、トランプ氏の功績を最優先で考えるって、どういうこと?長期に渡って国家に多大な影響を及ぼす権力を持った人を選ぶときに私欲ですか。。。そういえば中東和平への尽力も、選挙のことを考えての行動だって報道されていましたね。。。そして、はい。出てきました。キリスト教福音派(エヴァンジェリカル)ですね。トランプ大統領の支持母体とされ、現在アメリカで強い勢力を持つとされる宗教派閥です。

CNN USによるとカソリック23%、エヴァンジェリカル22.5%(2018年時点)とのこと。福音派は、聖書中心主義なので、人工中絶反対とか、昔ながらの伝統的・道徳的価値観を信奉している人たちが多くなります。

リベラルと保守のせめぎ合い

男性社会が当たり前になっている日本人の感覚でニュースを読むと、トランプさんが亡くなった女性判事の席を、また女性判事にしようって言ってるんだから、いいんじゃない?って思ってしまいそう。

そういう方は、このBBCの記事を読むと、意見が変わると思います。性別の問題じゃなくて、リベラルか、保守かの問題なんですね。

米連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が死去 リベラル派の87歳(BBCニュースジャパン 2020/9/19)

現在の米最高裁は長官を含む計9人の判事が5対4で保守多数となっている。最高裁判事の任期は終身。トランプ大統領はこれまですでに、保守派判事2人を最高裁に送り込んでいる。ギンズバーグ判事の後任も保守派になった場合、最高裁判事の構成が6対3で圧倒的に保守寄りになる可能性がある。アメリカの連邦最高裁は、人工中絶や同性結婚など国民生活の多岐にわたり影響を与える判断を示すことがあるため、最高裁判事の構成は個々の大統領の任期を超えて、長く米社会に影響を及ぼすことになる。最高裁はこのほか、連邦政府や州政府との関係や、連邦政府の政策に対して、重要な法的判断を下す。あるいは死刑執行の差し止めの是非も最終的に判断する。

米連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が死去 リベラル派の87歳(BBCニュースジャパン 2020/9/19)

それにしても、任期が終身ってすごい。そりゃ、後任選びには必死になるわけです。なんで終身になってるんだろう。それって、問題ないんだろうか。これはまた別の機会に調べてみます。

すでにトランプが保守判事を2名送り込んでいて、保守が優勢になっている状態らしいので、さらに保守を増やすっていうのは、平等で公正な判断を損なう可能性がありそう。政治的な影響力に安易に左右されず、独立した判断を期待されるのが司法の役割なのですが、そういう本来の役割よりも、権力争いにまみれちゃってますね。

おまけ(日本の場合)

ちなみに日本の最高裁女性判事の割合は13.3%らしいです。こういう記事(最高裁判事、女性9年ぶりに1人に 宇賀克也氏を任命へ)がでるということは、これが特別なことだからですよね。半数は女性とか規定されていたらニュースにもならないはず。女性に投票権があって、選挙に行くことは、当たり前のことだから、メディアは全く報じませんよね。日本の最高裁判事についても、いつかそういう時代が来ますように。

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