5冊目のブックカバー・チャレンジのための準備です。
不幸も幸福も伝染する
5冊目は、ニコラス・A・クリスタキスの「つながり」です。副題は、社会的ネットワークの驚くべき力。最初は、メドウズの「世界はシステムで動く」にしようと思っていたのですが、「つながり」のほうが、kindle化もされておらず、正しく評価されていない気がして、ちょっと不憫だったので変更しました。
この本を購入したのは2011年3月でした。いまから9年前ですが、書かれている内容は全く古びていません。世界中がパンデミックに翻弄されている現在、今後もこの本から学べることは多いでしょう。
つながりのパターンや伝染のプロセスの見地からネットワークをうまく操作することによって、個人や集団の健康を増進することは可能だ。(中略)新しい行動や新しい病原菌(あるいは生物テロ攻撃)を監視する最善の方法は何かという問題だ。人びとをやみくもに観察するのがいいだろうか、それともネットワーク上の位置に応じてターゲットを選ぶのがいいだろうか。ネットワーク・サイエンスが与えてくれる情報をもとに監視対象を選択すれば、700倍も効率がいい場合がある。
「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」ニコラス・A・クリスタキス (著), ジェイムズ・H・ファウラー (著), 鬼澤 忍 (翻訳) 第4章 あなたも痛いが私も痛い
手元におく意味
この本を手元に置いている理由は2つあります。
ひとつめは、記念になる本だからです。2011年以前は、このような社会科学系の本をほとんど読んだことがなく、この本がほぼ初めて真剣に読んだ本でした。
ふたつめは、実生活や実社会で起こった出来事について、振り返ってみたり、原因や理由を考えるとき、あれ、そういえば、この本に、何かヒントが書かれていたような気がするな、という感じで辞書的に使ったりもするためです。
英語版の電子書籍もなぜか買っちゃっていたのですが、そちらは残念ながらあんまり活用できてません。
7日分のリスト
1日目 内澤旬子「身体のいいなり」
2日目 佐藤優「獄中記」
3日目 梨木果歩「不思議な羅針盤」
4日目 プラトン「ソクラテスの弁明・クリトン」
5日目 ドネラ・H・メドウズ ニコラス・A・クリスタキス「つながり」
6日目 森達也
7日目 アーシュラ・K・ルグィン
明日は、6日目の本について書きます。
個人的な覚書
**2020年3月16日にフィリピン政府からアナウンスがあって、マニラは3月17日(火)から4月12日(日)までEnhanced Community Quarantine (ECQ)を実施中だったが、4月7日(火)に4月30日(木)まで延長が決定。
4月24日(金)に発表があり、5月15日(金)まで再延長が決定した。
5月13日(水)に発表があり、検疫体制をMECQ(Modified Enhanced Community Quarantine)に変更し5月31日(日)まで行うと発表。規制が緩和される業種などがあるが、基本的な体制はECQとさほど変わらないように見受けられる。
5月16日現在MECQ2日目。のこり16日。