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読書会まで11日 ペストとコロナ

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カウントダウンコラム
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ペストとコロナを類比的に論じるって、こんなんで良かったかな、と思っているもんざです。

私は佐藤優さんの「読み解く技法」というオンラインサロンに入っています。
佐藤さんが選定した古典を課題本として精読しながら、現代社会の問題と対比したり、思考を深める方法を学んでいます。
現在の課題本はダンテの「神曲 地獄篇」なのですが、毎月レポートがあるんですよね。

3月の課題は、以下のふたつでした。
・カミュの「ペスト」を読み、新型コロナウイルス問題について類比的に論ぜよ
・ゲルマン法の復讐について説明せよ

4月中に書かなきゃ、書かなきゃ!と思いつつ、ズルズルと時間が経ってしまい、5月に入ってようやく提出しました。
色々な切り口で書けそうな気はしたんですが、あんまり他の受講者さんの視点と被らない方がレポートを読むほうも面白いだろうな、と思ったので、「ペスト」を読み終わったときにブログに書いていた感想をアレンジして課題レポートとして出しました。

さぁて。4月分の課題レポートも、ちゃっちゃと書かねば!

さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。

The Black Swan: Second Edition: The Impact of the Highly Improbable (Incerto Book 2) Nassim Nicholas Taleb (著)  

As Stalin, who knew something about the business of mortality, supposedly said, “One death is a tragedy; a million is a statistic.” Statistics stay silent in us.  反対派を粛清と称して大量に処刑した独裁者スターリンが言ったように、「1人の死は悲劇であり、100万人は統計である」。 統計は沈黙している。

Chapter 6  The Narrative Fallacy 第6章 物語の誤り

これ、スターリンの言葉と、ここでは書かれているのですが、ナチスドイツでユダヤ人大量殺人の責任を問われたアイヒマンの言葉だ、という説もあり、どっちがホントなんだろう、とちょっと気になっています。

ただ、どちらにしろ、私たちは事実を数値ではなく感覚でとらえることの方が多く、それに無自覚であることをタレブは指摘します。
例えば、実際の年間死亡者数を比較すると、テロで死亡する人の割合は、世界的に少ない部類に入ります。
でも、人は確率で考えず、暴力的な恐怖への怯えから、テロの危険を過大評価します。

センセーショナルな事件であるほど、正しくリスクを見積もることが難しくなる、という事実は、いままさに、日々実体験していますね。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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