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読書会までラスト8日/我々が憧れるものが真実?

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読書感想
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自分の能力を過信してる状態がデフォルトだと常に意識すべき、と気づいたもんざです。

旅から戻り、いつもの環境におさまりました。

でも頭ではすぐに適応できているつもりでしたが身体がついてきてくれません。

楽観的なのは私の長所ですが、健康状態に関しては、甘すぎる見積もりはしっぺ返しをくらいそう。

前回、時差がある欧州へ旅行したのは2018年4月だから、ちょうど5年ぶりでした。

あの時は1週間足らずの日程でフィンランド、ポーランド、フランスを通り過ぎたので、身体が日本時間のままで過ごせたのかも。

今回の英国旅行で長旅の経験値が少しだけ上がったかな。

過信してないか?と自分に問いかける習慣を作ります。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)

アレクシエーヴィチは、スムーズにこの本を出版できていません。

書き上げてから2年間出版を待ちました。

翻訳者の三浦さんも日本語訳を終えて、出版できない長い時間を過ごしたそうです。

不都合な真実は、エンターテイメントのようにお金になりません。

その中でも英雄的な手本を探そうとするべきだ。(中略)ところがあなたは戦争の汚さばかりを見せようとしている。何をねらっているんです?真実が現実にあるものだと思ってるんですか?街に転がっているものだと?俗世のものだと?そんなものではない。真実というのは我々が憧れているものだ。こうでありたいと願うもののだ

(検閲官との会話より—-人間は戦争よりずっと大きい)

この検察官の言葉は、私たち人類が万国共通して、古代から英雄物語を愛好する種族であることを思い出させます。

つらく厳しい現実は、見たくない、聞きたくない、知りたくない。

考えたくない。辛すぎるから。

でも本当にそれだけでいいのかな?

私はこの本が戦争の汚さばかりを見せているとは感じませんでした。

私にとっては、極限状態を生き抜いた女性たちが語る言葉の重みは英雄譚よりも魅力的でした。

今日も読んでくださってありがとうございます。明日もどうぞよろしくお願いいたします。

参加者4名

  1. もんざ「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳) 
  2. りんさん(選書中)
  3. にしやまさん(選書中)
  4. maruさん『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス 

紹介予定の本

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ソ連では第二次世界大戦で百万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった―。五百人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞受賞作家のデビュー作で主著!

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)
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なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。

なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。

『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス
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