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読書会まで4日 システムと踊る

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8.2. ふりかえり Retrospective
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徹底的にリアルで、読者を突き放すような結末だけど、こういうの好きだなと思ったもんざです。

ようやくカミュの「ペスト」を読み終わりました。読んでいるときは、どうしても現在の世界の状況と比べてしまったのですが、こういう非常事態が発生したときの、人間の心理や行動が大きく変わることって、今後もないんだろうな、というのが私の感想でした。
原作はフランス語だから、私は読めないくて比べようがないのですが、邦訳されたものを読む限り、難しい言葉は使われておらず、読みやすい文章なのに、情景や心理の描写が繊細で、言葉の選び方に独特のセンスがあって、季節感や気温、匂いが伝わってくるんですよね。

あとがきで訳者の宮崎さんが、何度もカミュの文体が「清潔」だから、歴史に残る作家となり、世界中で現在も高く評価されている、と書かれていますが、宮崎さんの翻訳による日本語は、ものすごく忠実に原作の持つ力を写しとっているんじゃないか、って気がします。


さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。

Upstream: The Quest to Solve Problems Before They Happen (English Edition) Kindle版Dan Heath (著)

「Donella Meadows deserves the last word: “Systems can’t be controlled, but they can be designed by and redesigned. We can’t surge forward with certainty into a world of no surprises, but we can expect surprises and learn from them and even profit from them… We can’t control systems or figure them out. But we can dance with them. この章のしめくくりには、ドネラ・メドウズの言葉がふさわしい。「システムはコントロールできませんが、設計し、設計し直すことはできます。私たちは確信を持って、驚かされることのない世界を進んでいくことはできませんが、びっくりすることを予期し、そこから学ぶことができ、何かを得ることすらできます。(中略)私たちはシステムをコントロールしたり、解明したりすることはできません。でもシステムとダンスを踊ることはできます!」

(Chapter 10: How Will You Avoid Doing harm? 第10章 どのように害を防ぐか?)

第10章で著者が引用した文章は邦訳本「世界はシステムで動く」(ドネラ・メドウズ著、枝廣淳子訳)の第7章(最終章)にありました。

日本語訳の部分は枝廣さんの訳をそのまま引用しました。カーネマンやメドウズなど、以前読んだ本の復習ができるのも、この本の利点かな。メドウズは、けっこう読み飛ばしているので、熟読しないといけない気がしています。

「ペスト」の主人公である医師リウーが、最後に読者に語りかけた言葉と、メドウズの言葉が少しオーバーラップするんですよね。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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