格差って、どうやって比較するんだっけ?と思ったもんざです。ミッツさんに、「北欧って再配分は大きいけど、所得格差も大きいよね」って言われて、「あれ?そうだっけ?」と気になったので、ちょっと調べてみました。
- どんな基準で比較するか →ジニ係数 (所得が均等に分配されているほど数値がゼロに近くなり、所得の格差が大きいほど1.0に近づく)
- 北欧の定義 →北欧理事会の加盟国(五ヶ国三地域) (スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド(オーランド諸島も)、デンマーク(グリーンランド、フェロー諸島も入る))
このサイトがめっちゃ、分かりやすかったです。
■5分でわかるジニ係数
OECDデータでグラフから拾った数字がこちら。
2017年USA 0.390
2017年UK 0.357
2015年日本0.339★
2017年カナダ0.310
2017年スウェーデン0.282
2017年フィンランド0.266
2017年ノルウェー0.262
2016年デンマーク0.261
2015年アイスランド0.255
このデータから考えると、北欧では所得格差は日本よりも低いと考えられますよね。
ちょっと古いデータなので、2020年現在では、また少し様子が違うかもしれませんけど。
再分配がうまく機能せず、貧富の差が激しい国ほど治安が悪化するリスクがありますから、安全を優先するなら、できるだけジニ係数の低い国で暮らすのがいいんだろうな、と思います。
ただ、安全はお金で買える側面もあるので、税金を払いたくないお金持ちは、こういうものを考慮しないかも。
ちなみにフィリピンのジニ係数は、2015年0.444でした。(2000年0.477なので進歩はしてますね)
さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
(1)は22日のZOOM読書会用で、(2)は29日の純文学読書会用です。
(1)「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著)
「<天使のもたらす恵みのパン、すなわち豊かな知恵に恵まれた数少ない仲間たちよ、あなたたちは私の舟の水脈を追って来てください>と言う。これはダンテ自身が歌うこの<神曲>の詩について、心ない人はついて来なくてよい、よき少数の仲間だけを期待していることの表れだ。現実の風景ではあるまい」
「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著) (第十話 魂は輪になって踊る)
第十話で、ついにダンテは天国に到達しました。
天国篇は、聖書に関連する有名人が次々登場するし、キリスト教神学の知識がないと理解が難しいらしいのです。
でも、阿刀田さんは、日本の読者に少しでも分かりやすく親しみやすくしようと、丁寧に解説してくださっています。
とはいえ、やはり地獄篇のようなホラーな面白さはありません。天国篇は、ダンテが示したような中世の価値観と現代人の感覚がどのくらい隔たっているのか、確認するような気持ちで読むといいのかなぁ、なんて思ったりしました。
(2)Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman (著)
“Changing one’s mind about human nature is hard work, and changing one’s mind for the worse about oneself is even harder…On the other hand, surprising individual cases have a powerful impact and are a more effective tool for teaching psychology because the incongruity must be resolved and embedded in a causal story.”
Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman (著) (Part2. Heuristics and Biases Ch16. Causes Trump Statistics )
これは、ホントにそうだなぁ。自分でコントロールするのは、なかなか難しいですけど、システム1と2の特徴を理解して、できるだけ自ら変化を求めていくとか、何かしら個人的に心を動かされるようなことに対してアンテナを立てておくようにするように意識して、情報と経験を蓄積しておくと、自己改善に役立ちそうですよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。