課題図書Zoom読書会

19/03/20(水)読書会 まで3日

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幸福度は日本54位、フィリピン71位

幸福度調査って面白いけど、解釈が難しいなぁと思うもんざです。
フィリピン国内での幸福度調査では、約87%の人が自分は幸福だと考えているという結果でした。(調査は2018年12月16日から19日までの期間に全国各地で1,440人の成人に対面インタビューの形式で行われたもの)
ちなみに、相対的な幸福度を数値化して各国の幸福度をランキングしているWorld Happiness Report2018では、日本は54位、フィリピンは71位です。そして上位は、1位フィンランド、2位ノルウェー、3位デンマークと北欧諸国が独占となっております。
Figure 2.2: Ranking of Happiness 2015–2017 (Part 2)

自殺率は日本14位、フィリピン155位

そして、ここにSuicide Rate By Country 2019という統計も合わせてみると、さらに混乱してきます。日本は14位、フィンランド23位、デンマーク41位、ノルウェー46位、フィリピン155位。(ちなみに1位リトアニア、2位ロシア、3位ガイアナ(ベネズエラの東隣)、4位韓国)http://worldpopulationreview.com/countries/suicide-rate-by-country/

宗教的な価値観も関係しているとは思うのですが、私の個人的な意見としては、自殺する人がたくさんいる国は、表面からは見えなくても、社会のどこかに、多くの人が見たくないし考えたくもないという事実が確実に横たわっています。その見えない問題が、どれくらい国民の幸福感を左右するのかは、分かりません。

多くの人が幸せになりたいと思っているけれども、幸せの定義って個人差があります。他人から見て明らかに不幸だろう、という状況でも、当人は幸福を感じている可能性があります。映画「万引き家族」を見たときにも、幸福について、すごく考えさせられましたが、相対的に自分の状況を他者と比較して感じる幸福感は、手に入れたとしても非常に揺らぎやすく、もろいように思います。
自分の中に信じられる核があって、絶対的な幸福感を育む力があれば、自分で自分の命を絶つようなことは、しなくてすむだろうな、と。

生きていて良かった、と最後に言えるか

さて。課題です。私は米原真理さんのエッセイ集「偉くない私が一番自由」を読んでいます。
編者の佐藤優さんが米原さんが亡くなる4か月前に聞いた言葉です。

「杖をつくような状態になっちゃったのよ。それにしても、ガンは痛くて苦しい。今までみんなによくしてもらったし、もう向こう側に行っちゃってもいいと思うのよ。生きていて本当に良かった。みんなに感謝しているのよ」

「偉くない私が一番自由」

笑みを浮かべながら言う米原さんを見て、佐藤さんは自分が同じ状況だとして、同じように言えるかと自問自答して「いえない」と結論づけています。このとき、米原さんは痛くて苦しい状況だったはずですが、彼女が幸福ではなかった、とは言えないと私は思っています。私は彼女のこういう強さに憧れますね。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
明日もよろしくお願いします。

コメント

  1. もんざ より:

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