圧倒的に語彙が足りないと気づくもんざです。
金曜に哲学クラブに参加する予定なのですが、テーマのひとつがパーソナルファイナンスです。
ネオソーシャリズムよりは、個人的な体験を語りやすい気がするので、思い浮かぶことをメモしておこう、と思ったら、自分に金融系の語彙力がない。。。株式、銀行預金は分かるけど、分散投資とか、投資信託とか、ドルコスト平均法とか、英語でなんて説明したらいいんだろう。。。
いま少し仮想通貨にも興味があるんですが、そのあたりの用語も文章なら何となく分かっても自分で話すとなると、まったく英語が出てきません。年金、保険、住宅なんかにも話が広がりそうな気が。。。とりあえず、このトピックでは自分が心がけている3つの基本方針だけ(分散、長期、グローバル)話せるようにしていこうと思います。次は「新社会主義」について調べねば。。。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
(1)は22日のZOOM読書会用で、(2)は29日の純文学読書会用です。
(1)「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著)
「はい。これは不肖私め(作者である阿刀田さん)の疑問でもあります。読者諸賢も同じ疑問をお持ちではあるまいか。キリスト教にめぐりあう機会のなかった者は(キリストより先に生まれた人も含めて)死後はどう裁かれるのだろうか。その善良生涯はどう評価されるのだろうか。(中略)質問そのものがけしからん。ただ、ひたすら神に対して敬虔であれ、ということらしい。」
「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著) (第十一話 神学の見た宇宙)
これが宗教の限界なんですよね。神の存在を批判的に考える姿勢を否定しているから。 「世界十五大哲学」で読んだ言葉を思い出しました。
「戦争に限らず、一般に、人民を不幸な道にさそいこもうとする人びとにとっては、批判的精神、自由にものを考える習慣ほどじゃまになるものはあるまい。こういう人たちの眼には、自分でものを考える人間、批判的に考えかつ行動する人間は「不逞の輩」だとうつるのであろう」
(「世界十五大哲学」大井正、寺沢恒信著)
神様が存在しているかどうか、私には分かりませんが、それを拠り所として作られた教会などは宗教組織だし、そこに人が集まり、その組織を運営する人がいるってことは、そこに権力が発生しますよね。
すると、すべての権力は腐敗する可能性があるってことも考えなきゃいけなくなります。
科学的に哲学する思考と神学的な思想って相容れないんじゃないかなぁ。
(2)Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman (著)
“I was telling them (Flight instructors in the Israeli Air Force) about an important principle of the skill training:rewards for improved performance work better than punishment of mistakes .”
Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman (著) (Part2. Heuristics and Biases Ch17.Regression to the Mean )
ハト、ネズミ、人間、そのほかの動物実験で多く立証されているように、失敗を罰するよりも、上達を褒めるほうが、訓練には重要なんですよ、とカーネマンが力説すると、ひとりの教官が「そうは言うけど、自分の経験では逆だよ。なんで?」と質問します。この教官は自分の行為(褒めるOR怒る)とパイロットの行為(上手OR下手)に、因果関係を見出しているんですが(褒めたら下手になった。怒鳴ったら改善された)そこに因果関係はないんです。人間って、分かりやすい物語が大好き(システム1)で直感的にそれに飛びついちゃうわけです。それでいったんその思考が固まっちゃったら、統計とか回帰なんて入り込む余地がありません。。。カーネマンが「はい!ここは、システム2を働かせて!」と言っても、この教官みたいに「???」ってなっちゃう。私も、つい勝手な因果関係を見出してしまいがちなので、この事例はインパクトがありました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。