11月に一時帰国するので航空券を予約したもんざです。契約が更新になり、2020年もマニラで過ごすことになったので、一時帰国したら、富山の実家に置いてきた本はマニラに送って、神保町でも本を色々見繕って、マニラに持ち帰ろうと思っています。
そして、読書会も久々にリアルで開催できたらいいなと考えています。現在のところ、11月6日(水)を予定しています。
場所は、池袋の勉強カフェか、紀尾井町のYahoo Lodgeかな。 もしご都合がよろしければ、ご参加いただけるとうれしいです。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読みました。
■「強く生きるために読む古典」 (集英社新書) 岡敦 (著)
第2章はレヴィ・ストロースの「野生の思考」のレビューです。岡さんは構造主義の概要を知りたくて、この本を手に取るのですが、それよりも「エスノセントリズム批判」と「ブリコラージュ」という思考を知ることができたことに感謝しています。
エスノセントリズムを日本語にすると、自民族中心主義。自分とは異なるものを蔑み、あざ笑う姿勢を表す。この本が出版された1962年当時、人類学者であるストロースは、未開の民族に対する差別(他者を理解しようとしない独善的な人間)を批判しました。
ブリコラージュは、「出来合いのものを組み合わせて、ひとつの秩序ある構造(=単なる寄せ集めではないもの)を作り上げること」を意味しています。岡さんの例えが非常に秀逸なのですよ。近代科学者とブリコルール(ブリコラージュをする人)が料理をすると、どうなるか。近代科学者は、まず料理を作る計画を立て、買い物リストをつくるだろうが、ブリコルールは、まず冷蔵庫を開け、そこに何があるかを見てから考えるだろう、といいます。分かりやすい例えですよね。
「堅い人類学の本なのに、読んでいるうちに、まるで偉い先輩の体験談を聞いて、自分の知らない広い世界やそこで活躍する先輩の姿を想像しているような、不思議な高揚を覚えるのだ。そして最後には背中をドンと叩かれて、「ヒントは与えた、さあ、今度はおまえの番だ」と励まされるのである」
引用「強く生きるために読む古典」 (集英社新書) 岡敦 (著)
こんな風に書かれたら、ものすごく読みたくなってしまいます。実はストロースの「悲しき熱帯」は、過去にチャレンジしたことがあるのですが、あっさり挫折しました。でも岡さんが薦めるなら読めそう。と思ったら、kindle本がないんですよ。。。
■「野生の思考」クロード・レヴィ=ストロース (著), 大橋 保夫 (翻訳)
インターネットアーカイブだと英語版を借りて読めるみたいですが、これだと、さらに読める気がしません。
というわけで、この本は2020年の読みたい本リストに追加することにしました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。