音読する楽しみもある、と思ったもんざです。
岡敦さんの本「強く生きるために読む古典」を読んでいます。 紹介されている9冊の本のうち、9番目がマルクス・アウレリウスの「自省録」。 1番目はプルーストの「失われた時を求めて」です。
もともとWEBに連載されていたものが単行本化されているので、好きな章から読めるのも魅力ですね。 紹介される本の配列には、音楽のアルバムみたいに、著者の思い入れがあると思うので、できれば最初から順々に読んだほうがよいのでしょうが、目次をみちゃうと、惹きつけられるページに行っちゃうんですよね。そしてちょっと心が落ち着いたら、最初から改めて読み始めるってパターンが私には多いです。
「プルーストの「事件」論、幸福論を知るには、結末だけを読んだり、全体をとばし読みしたりするよりは、第一篇「スワン家のほうへ」の第一部「コンプレー」だけでもゆっくり味わい、いわば「事件として読む」ほうがいい」
(引用「強く生きるために読む古典」岡敦著 1「失われた時を求めて」(プルースト)かけがえのない時間)
この一文の後にプルーストの本文が引用されていたので、ゆっくり味わうには音読だよな、と思ったわけです。文学史上に残る作品で、長くて難解という評価だけが頭に残っていたのですが、実際に読んでみたら、印象が変わりました。光や風が目に見えるような描写で、まるで映像をみているような気分になり、そしてものすごく読みたくなりました。Kindle版があるのですが、でも、これ紙で読みたいかも。迷います。。。
さて、課題です。
私は「インサイト」(ターシャ・ユーリック著)を読んでいます。
「オタマジャクシが池を泳いでいる。すると突然、隣にカエルが現れる。「どこから来たの?」。オタマジャクシは尋ねる。「乾燥したところさ」。カエルは答える。「『乾燥』って何?」。オタマジャクシは聞く。「水がないってことさ」。カエルは言う。「『水』って何?」カエルは言葉を失う。大きな身振りでオタマジャクシの周りに満ちた物質を示しながら、カエルは尋ねる。「水が何かって?もしかして……きみには見えてないの?」「うん」「でもさ、どうして見えないんだ?いつも周りにあるじゃないか!」」
(引用「インサイト」第10章「思い込みにとらわれた世界で生き抜き成長する」)
この寓話には、ハッとさせられました。オタマジャクシは、カエルがいなければ「水」の存在を知ることができません。カエルに指摘されても、自分の目には見えないのだから「水なんて、ない」というオタマジャクシもいますね。(私もそうなっている可能性はあります)
さて、現在の参加予定者は3名です。
■参加者(3名)
1.もんざ
2.にしやまさん
3.よしざきさん
当日ご紹介いただく本がお決まりでしたら、グループにコメントしていただくか、Googleドキュメントにご入力くださいね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。