インフルエンザの予防接種の是非から、日本の公衆衛生学の認知度が低いという話を小耳に挟んで気になっているもんざです。
1734年フランスで出版されたこの本に、種痘に関する興味深い話が書かれていました。
イギリスやトルコでは、幼少時に人痘接種が行われ天然痘が予防されているのに、なぜフランスでは行われないのか、といった批判です。(1796年に近代免疫学の父ジェンナーが牛痘ワクチンを開発する以前の話)
▼哲学書簡 (光文社古典新訳文庫)
ヴォルテール (著), 斉藤 悦則 (翻訳)
http://amzn.to/2BT7FXM
この本は当時のフランス社会を痛烈に批判したことで一次的に発禁処分になり、それがもとでベストセラーにもなったそうです。何を、どのように行うことが良い結果をもたらすのか、自国だけでなく、他国も含めて幅広い視野で情報収集をして判断することって、何百年経っても難しいんだなぁと思いました。
さて、課題です。
小学生へのインフルエンザ予防接種が自由化されてから、高齢者のインフルエンザによる死亡率が上がった事例とか、子宮頸がんのワクチン接種が危険であるという報道から接種率が低下し、発症率が増加した事例など、ネット上では、様々な健康情報が錯綜していて、本当に何を信じればよいのか分からなくなりそうです。
▼インフルエンザ大流行。日本から失われた「集団免疫」とは?
http://www.huffingtonpost.jp/2018/01/26/infuruenzacommunity_a_23344626/
▼「子宮頸がんワクチンを拒絶する親から考える、女性の健康に関する不安―子宮頸がんワクチン接種率が低下した3つの国にみるソーシャルメディアの功罪」
http://www.rikomuranaka.com/john-maddox_archive
個人的な意見ですが、日本のマスメディアは偏向報道をしていて、イマイチ信用ならない気がするので、英語の元ニュースや、基になっている論文の存在なんかを、気になった時には調べています。
健康法や病気の治療に関する情報は、世界的な認知度や英語文献がどの程度あるかで、信憑性が測れるのではないかという気がしませんか。
それに加えて、ハフポストの記事のように、色々な意見が出て、議論が行われていくのを見るのは、考える材料が増えて面白いです。
課題本には「ストレス」「不安」などへの効果的な対策として運動することが推奨されていますが、実験結果は、あくまで当時の結果なんですよね。これも鵜呑みにせず、自分で判断が必要です。
結局のところ、自分や家族の健康を守るためには、情報弱者でいると不利益を被る可能性があることをしっかりと認識しておくべきなのでしょう。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。