3回続けてキャンセルされても、腹が立たない理由が分かっているもんざです。
私は現在のところ、オンライン英会話を継続することを日課にしています。
週末に、ちょっと変則的に新しい先生を何人か予約してみたら、次々とキャンセルされて、少しがっかりしつつも、まぁ仕方がないかと、おおらかに受けとめました。
2011年にSkypeのアカウントを作ったころは、英語を話す練習をすることが最も重要な目的でした。
もちろん、それは現在も変わりません。
でも、それ以外にも、精神修練的な要素もあるのです。お仕事でも私生活でも、日本語で入ってくる情報が基本ですし、情報に対する嗜好も偏っているので、バランスを取っている部分でもあります。コーヒー1杯程度の価格で、この経験値が1日25分で得られるなら、自分的にはコストパフォーマンスが良いかなと。ちなみに現在の私がメリットだと考えているのは、この3点です。
(1)日本と全く異なる環境の国の実情をリアルに実感できる
(2)トラブルにどのように対処するのか臨機応変な判断力がつく
(3)会話の瞬発力で疲労度と健康状態をチェック
(1)は、主にフィリピンの電力とネット環境の不十分さですね。あとは地域格差みたいなものかなぁ。
英会話の先生と言っても、年齢も性別も経歴も様々です。「この先生はネット環境が良くないから、地方に住んでるのかな」「突然に停電になる地域に住んでるってことは。。。」など、自宅で私服で教えている先生からは、いろいろと事情を察することができます。英会話に上達するすることだけを目的にしていると、そういうことはノイズなのかもしれません。でも、私は「あ、なんか、私が当たり前って思っていることって、全然当たり前じゃないんだ」って、言外のことから察知するのが面白かったりします。
(2)は、最近減りましたが、音が聞こえにくいなどの物理的なトラブルの場合、英文をササッとタイプして「困ってます」と伝えなきゃいけません。予約時間に先生が現れない場合も、事情を確認するためにメッセージを送ったり。スムーズにレッスンが受けられない時ほど、伝えたい気持ちで必死なんで脳ミソがフル回転している感じがしました。そういう意味では、最近は、ある程度、トラブル事例もストックされちゃったから、つまらなくなっているかもしれません(笑)
(3)は、睡眠時間が少ないと明らかに、言語障害を発生することが分かっています。日本語も「えー、あれあれ、なんていったっけ?」みたいに出てこなくなりますが、英語は更にヒドイ状態になります。そこをいかに適当に喋って誤魔化せるかもポイントだったり。自己嫌悪に陥って、反省して、生活リズムを整えようと頑張ろうとするしくみでもありますね。ちょっと自虐的な感じですけど、強制力はあります。
正直に言うと、私は非常に内向的で知らない人と会話をすることを基本的には好まない性格なのです。だから、英会話をすることだけにフォーカスしていたら、ここまで続けられなかったかもしれません。
さて、課題です。
といいつつ、課題本じゃないのですが(笑)この本からも、健康について考えるヒントが得られたのでシェアさせてください。まぁ、あくまで参考で。
「したがって私たちは、なによりもまず完璧な健康を高度に保ち、そこから陽気さが花のごとく咲きこぼれるようにつとめよう。その方策はよく知られているように、不摂生や放埒、激しく不快な感情の揺れ、極端な、もしくはあまりにも長引く精神の緊張などをいっさい避け、毎日二時間ずつ戸外で活発な運動をし、おおいに冷水浴をし、その他類似の養生法をおこなうことである」(P.32)
▼幸福について (光文社古典新訳文庫)
Arthur Schopenhauer (原著), アルトゥール ショーペンハウアー (著), 鈴木 芳子 (翻訳)
http://amzn.to/2s9Z6IG
この本がドイツで出版されたのは1,851年、いまから126年前です。
「毎日二時間ずつ戸外で。。。」という部分では目が点になりましたけど、全く古さを感じさせないのは翻訳者さんの力量でしょうね。
黒人は明かに知能に劣っているという人種差別発言が、もっともらしく書かれているのには、時代性を感じさせられましたが、紀元前2世紀頃に書かれた論語のように、年代別の役割が占星術を引用して書かれているところなどは、けっこう楽しめました。
ショーペンハウアー自身は72歳まで生きたのですが、当時は乳幼児の死亡率が高く、平均寿命も三十代だったとか。1,871年の調査では、平均寿命は37歳(男性35~36歳、女性38~39歳)だそうです。1,910年には47歳まで平均寿命が延びたと訳注に書かれていました。
▼World Population history
http://worldpopulationhistory.org/my-population-number/
理由は、人類がワクチンを開発し疫病を克服し始めたからでしょうね。
1900年代から爆発的な人口増加が始まっています。
人が健康を保ち長生きできることは素晴らしいと思う一方で、地球規模で考えたときに、人間という種族だけが、地球上で大増殖している状態は、さまざまな弊害をもたらしているんだろうな、とも思うわけです。(「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」の受け売りですけど。)
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もよろしくお願いします。