カンヌ映画祭のパルムドール(最高賞)って、どんな基準で決められているんだろう?と思ったもんざです。
第69回(2016年)カンヌ国際映画祭のパルムドールは「私はダニエル・ブレイク」という映画でした。
渋谷にあるアップリンクという映画館のメールマガジンで、この映画の上映を知り、興味を持ったので見てきました。
主人公は長年介護した妻に先立たれた69歳の大工、ダニエルです。
彼は心臓病で倒れて、ドクターストップで働くことができず、給付金の申請を行おうとするのですが、手続きが一筋縄ではいきません。
給付金の不正受給を防ぐために、行政側が審査を必要とすることは良く分かります。
でも、疑り過ぎて、本当に助けが必要な人を助けることができなかったら、福祉国家って言えないよね。
映画の中では、役所の人たちがマニュアル通りにしか対応できなくてロボットみたいでした。
ルールにとらわれ過ぎて本質を見失っている職業集団がリアルに描かれていて、とても考えさせられました。
ダニエルが職人気質で、実直で頑固なことも、トラブルを生んでしまう一因で、それがまたもの悲しいんですよね。
この映画は、社会派ドキュメンタリー映画のようで、最後まで救いがないし重いテーマなので、見終わった後は、すごく疲れました。
人により、好き嫌いは分かれそうです。。。
個人的には、社会学を学んでいることもあり、イギリスの福祉制度を垣間見ることができたのは良い点でした。
(イギリスに「寝室税」とか「フードバンク」があることも、この映画で初めて知りました)
ただ、パルムドールを受賞するほどの芸術性が、この映画にあるかは疑問なんですよね。
正直、どうして評価が高いのかを知りたいと思って、映画批評のサイトもチェックしています。
◎腐ったトマト
https://www.rottentomatoes.com/m/i_daniel_blake/
さて。課題です。
「エッセンシャリズム」の19章は「集中」することの重要性について書かれています。
・ノンエッセンシャリスト:過去や未来に意識が拡散してしまう
・エッセンシャリスト:過去や未来ではなく「今」に意識を集中できる
でも、私は、これに納得しきれない部分も。
映画内容を深掘りしたくて、時間を決めずにネットで調べてたら、あっという間に数時間が過ぎておりました。
今に集中しすぎ?言い訳ですねーーー(笑)
それでは明日もどうぞよろしくお願いします。