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読書会までラスト11日/道徳的選択

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9. 読書会(勉強会)
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対話ができない状況からどうするか、だなと思うもんざです。

私はアメリカのジャーナリスト、ロバート・ライトの無料メルマガを購読しています。

3/16に届いた内容は、メタのAIチーフであるYann LeCunの楽観的な態度に異議を表明している記事で、思考の展開の方法がとても勉強になりました。

[Meta’s Dangerously Carefree AI Chief – by Robert Wright](https://nonzero.substack.com/p/metas-dangerously-carefree-ai-chief)

AIの規制措置が適切であると確信しているわけではなく、まず規制措置そのものについての議論が不可欠な状態であることの認識が欠けていることが問題なのだ、と論点を整理しているんです。

米国務省が2022年末に委託したAIリスクに関する報告書が2024年2月に完成したところですが、この報告書は、米国政府に対して、強力なオープンソースAIモデルのリリースを制限する方法を緊急に検討するよう勧告しています。

勧告前は議論に無頓着だった議会も、態度を変えざるを得ないでしょう。後悔しないように、丁寧が議論を積み重ねて、問題点を可視化して広く情報共有するところまで進めて欲しいと思います。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳) 

今回は、湾岸戦争当時のイタリア知識人の様子が描かれている「戦争を考える」から印象に残った部分を共有します。

知識人の役割が心情的には堪えがたい結果をよぶこともあるだろう。ときには解決策はないと示すことによって、問題を解決しなければならないこともあるからだ。自分の結論を表明することーーーあるいは(もしかしたら自分が間違っているかもしれないと思いながら)沈黙を守ることーーーは道徳的選択なのだ

「戦争を考える」(1991)「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳) 

翻訳者による解説では、現実の事象との間に徹底して一定の距離を常に保とうとしたがゆえにエーコが味わった困難を、読者も理解することを求められます。

本を読むことは、著者と読者の対話であり、読者が著者の思いに共鳴するには、その思想を理解できるだけの素地が必要になるんだろうなぁ。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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参加予定(2名)

  1. もんざ「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
  2. にしやまさん「才能に頼らない文章術」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)上野郁江 (著)

共有予定の本

現代イタリアの代表的知識人による政治的・社会的発言集。湾岸戦争、ネオナチの台頭、難民問題など、執筆当時のアクチュアルな問題を取り上げつつ、ファジーなファシズムの危険性を説く。さらに知識人の責任、メディアの役割、信仰なき者にとっての道徳的確信の根拠など、現代の思想的課題を鋭く問い詰めた、まさに今読まれるべき問題提起の書。

<内容:アマゾン商品説明より>「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)

本書では、主にWeb での情報発信を念頭におきながら、「編集者の視点をもって執筆する力」(これを本書では、「編集執筆力」と呼ぶことにします)を解説していきます。

文章力は生まれもった才能だと言われたりしますが、編集執筆力は才能ではありません。「相手がいつも使っている言葉を使う」「相手の価値観にそった言葉や表現を選ぶ」など、ポイントを押さえることで伸ばしていくことができます。
つまりこれは、誰もが身につけられるスキルなのです。本書では、編集スキルを31 の編集の文法として体系化したものを、あますところなく紹介します。そして、これらをまとめたのが「編集の文法チェックシート」です。これを活用し、相手の価値観にそって文章を組み立てていくことで、共感や信頼を得られる文章が書けるようになります。

<内容:アマゾン商品説明より>「才能に頼らない文章術」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)上野郁江 (著)
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