ボーダレスというイラン映画(2014)を見ました。
イランとイラクの国境地帯にある河に浮かぶ廃船で、一人で生活する少年が主人公です。
http://borderlessfilm.com/en/aboutfilm.html
http://border-less-2015.com/intro.html
主人公の少年は10歳~12歳くらいだと思うのですが、
完全にひとりで自給自足を成り立たせているんです。
網を仕掛けて魚をとり、さばいて塩をふり、干物をつくる。
白い貝を集めて、ドリルで穴を開け、ビーズのように繋いでネックレスをつくる。
それを小売業者に持ち込んで、水やその他の食料やお金を手に入れる。
一人で淡々と日常生活を営む様子が描かれている場面では、舞台が戦場近くであることが分かりません。
孤独だけれども平穏な日は、やがて失われるのですが。。。
すごく私が心を動かされたのは、この少年が自分の敵に当たる立場の人間にも分け隔てをしないからです。
これがアミルホセイン・アスガリ監督のメッセージで、題名にもなっている「ボーダーレス(国境がない)」なのだと思います。
英語を話すアメリカ人らしき兵士やアラビア語を話す少女は、失った家族や時間を嘆き、怒り、涙を流します。
ペルシャ語を話す主人公の少年は、彼らに水や食料や寝床を与えますが、彼自身は、泣かないし愚痴らない。
(そういう場面がありませんでした)
彼は孤独に強い体質なのかもしれないけれど、そういう感情を吐き出すスイッチをオフにしているようにも見えました。
少年が、相手の怒りや不信感を、言葉を使わずに払拭して、信頼関係を築いていく様子の描き方がとても面白かったです。
エンディングまで飽きずに見られたので、満足です。
さて課題です。
「0秒リーダーシップ」の第3章「プロトタイプシンキング」は、自分のタグを考える場合にも役立つと思いました。
要するに、最初から完璧を目指さない、ということです。
とりあえず、自分のアイデアをいくつか出して、他人の意見を聞いてみる。
その意見を取り入れて、もう一度アイデアを出してみる。
・日常生活を規律正しく過ごし、精神と身体のバランスがいつも整っている人
・自分と他人の自由を大切に考える人
・カポエイラのようなスポーツの本質が理解できる人
・知識を求めて読書を楽しむ人
・失敗を恐れず挑戦し、失敗から学べる人
自分が、こんな人間だったらいいな、と思って書いてみました。
他の人についているタグを見つけようと考えていると、いかに自分が、その人のことを知らないのかを改めて知ることになります。
ここを日常的に意識して、他人の良いタグを見つけようとするとコミュニケーション能力が上がるかもしれません。
それでは明日もどうぞよろしくお願いします。