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創作能をなぜ見に行ったのか

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ふりかえり
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新しく物語を作るのは面白くて厳しい試みなのだろうなと思うもんざです。
初めて能舞台を1本通してリアルで見ました。古典ではなく創作能でしたが、色々と考えるところがあり、近いうちに今度は古典も見たいなと考えています。

私が能に興味を持ったきっかけは、2015年10月に六本木ヒルズのアートカレッジで、いとうせいこうさんと能楽師の安田登さんの対談を聞いたからです。(語る、つなぐ ~記憶のアンテナにふれるとき~ )この対談はとても印象的でした。それまで私が単なる古典芸能で近づきがたく、自分には縁がないものという認識しかもっていなかった「能」というものを、「いつか絶対に見てみたいもの」「もっと深く知りたいもの」に劇的に変化させてくれたのです。

そうは言っても、私は映画ですら、あまり劇場に見に行かないタイプです。演目や演者をチェックして、行きたい!と思って、ウェブサイトをチェックした時に、すでにチケットが完売していたことがあり、「能」の人気を甘くみていたことにも気づかされました。ウェブサイトで購入しようと思ったらおそらく3カ月前には準備をしておく必要があるでしょう。

演目や日程は年間スケジュールで1月中に調べておき、発売が開始されたら、すぐに予約するくらいの心意気がいるかもしれません。
それはさておき、私が見たのは創作能「マンハッタン翁」という物語です。

自宅近くに旧田中家住宅という立派なお屋敷とお庭があり、そこは国登録の有形文化財になっています。いつか入ってみたいなと思いつつ、未だに入ったことがなかったのですが、ここで創作能の上演があると知り、すぐに申し込みをしたのが昨年12月25日でした。自宅から徒歩10分以内で行ける場所で、しかも料金が破格の1,200円。行かないわけがありません。

日本間で座布団に座って初めてみた能は、想像以上に面白かったです。70分の上演時間中に、正座から体育座りになり、あぐらになり、と足が痺れないように、こっそりと姿勢を変えていましたけれども。

本来、能は男性しか登場しないのですが、こちらは創作能らしく、登場人物7名のうち女性は5名でした。A3両面白黒印刷の台本も配られ、市の教育委員会が文化後援事業の一環として行っていることもあり、とても内容が理解しやすく助かりました。

とはいえ、台本を読んだからといって全てが理解できるわけではないのです。なんとなくストーリーが分かるといったレベルに過ぎません。
ただ、日本語と英語の入り交じり具合とか、和楽器と声の重なり方などが、非常に神秘的で、また改めて、以前に聞いた能楽師の方のお話を思い出した、というわけです。今年こそは、国立能楽堂に舞台を見に行かねばと強く決意しました。

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