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読書会までラスト11日/印象操作が怖い

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読書会(勉強会)
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他の人たちの歩く姿を羨ましそうに眺めたもんざです。土曜にストレッチをやり過ぎて左膝を曲げると痛むようになりました。イスに座っていればOKですが立ち上がって体重をかけるとズキンと痛みます。

左足を引きずるように歩き、階段も一段ずつ両足をそろえて登ったり降りたり。ちょっとの段差でも左足に響くので恐る恐る歩くようになります。膝を曲げずに前進するには花魁のように足先で円弧を描くようにすると痛みが少ないのも発見でした。

環境は全く変わっていないのに、自分の足が不自由になると、通勤経路も障害だらけに思えます。モノの見え方や感じ方って、ものすごく自分の体調で変化するんですね。健康だった自分は無意識で傲慢だったんだろうな。具合が悪くなって初めて見える世界は面白いけど、ちょっと辛い。

進捗報告

さて、私が今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一  (著)

今回は第1章「ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク」から。野口英世の本当の姿と神格化された偶像のギャップについて。

野口の研究業績の包括的な再評価は彼の死後五十年を経て、ようやく行われることになった。それもアメリカ人研究者の手によって。イザベル・R・プレセットによる”Noguchi and His Patrons”がそれだ。本書によれば、彼の業績で今日意味のあるものはほとんどない。当時、そのことが誰にも気づかれなかったのはひとえにサイモン・フレクスナーという大御所の存在による。彼が権威あるパトロンとして野口の背後に存在したことが、追試や批判を封じていたのだと結論している

(第1章「ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク」)「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一  (著)

邦訳「野口英世」(中井久夫・枡矢好弘訳)があるのですが、電子版がなく4,290円となかなか良いお値段です。第14回吉川英治文学賞を受賞した渡辺淳一の「遠き落日」では、生活破綻者としての生身の野口が描かれているそう。

ロックフェラー大学の図書館に野口の胸像はあっても、死後の評価は大暴落。大酒のみ、プレイボーイ、論文は表面だけ取り繕ったやっつけ仕事なんですもんね。。。

なぜ財務省が千円札の肖像を野口にしたのか、財務省のサイトを見ましたが教科書に載っていて有名だからって書かれていて「そ、そんな安直な理由で?」と愕然としました。

福島県の野口英世記念館のウェブサイトでは論文が読めるようになっていますが、プレセットの再評価(今日価値ある業績がほとんどない)は記載されていません。。。

印象操作こわいよ。。。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

calendar on a laptop beside a cup of black coffee
Photo by Leeloo Thefirst on Pexels.com

参加者(4名)

  1. もんざ「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書) 福岡 伸一 (著)
  2. さんぽ屋さん「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン  (著), 高橋璃子  (翻訳)かんき出版
  3. にしやまさん(検討中)
  4. maru(まる)さん「無人島のふたり  120日以上生きなくちゃ日記」山本文緒  (著)新潮社

共有予定の本

https://amzn.to/3X7W1Tz

生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

<内容:アマゾン商品説明より>  生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) 福岡 伸一 (著)
https://amzn.to/3XtL0M8

本書は古今の哲学、心理学、スピリチュアル思想を駆使し、ウィットに富んだ語り口で、時間と時間管理を実践的に、そして深く問い直す。

「すべてのことを終わらせる」という強迫観念を捨て、自分の有限性を受け入れたうえで、そこから有意義な人生を築く方法を紹介する。

本書を読めば時間に対する見方が変わり、さらには生き方が変わるだろう。

<内容:アマゾン商品説明より>「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン  (著), 高橋璃子  (翻訳)かんき出版
https://amzn.to/3H6eASd

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。

<内容:アマゾン商品説明より>「無人島のふたり  120日以上生きなくちゃ日記」山本文緒  (著)新潮社
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