お互いを助け合るか、傷つけるか、言葉次第だなと思ったもんざです。
毎日、父母とZOOMで話しているのですが、面白い発見をしました。
父の体調が悪くなると、母の体調も悪くなるのです。
父母の会話を聞いていると、まさに、お互いが利己的になって、言葉で相手を傷つけて、負のスパイラルに落ちていくんです。
私も痛いところがあると、利己的になりがちなのですが、他人に対しては理性で感情をセーブしています。
ところが、それが身内となると遠慮がなくなっちゃうんですね。
高齢になると、怒りなどの感情コントロールが難しくなることもあるようです。
離れた場所から客観的に両親を見ていると、関西のどつき夫婦漫才みたいで笑えます。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「哲学思想史 問題の展開を中心として」 (角川ソフィア文庫) 淡野 安太郎 (著)
なぜ哲学を学ぶ必要があるのでしょうか。宗教と哲学は何が違うのでしょうか。
それについて著者は「学問的かどうか」だと述べています。
じゃあ、学問ってなんだろう?と思って調べたら、デジタル大辞泉によると、「理論に基づいて体系づけられた知識と研究方法の総称」だそうです。
そう考えると、たしかに宗教は「どこまでも学問的」とはいかないですもんね。
全能の神様を無条件に信じることって、理論を越えるものでしょうし。
どこまでが宗教で、どこからが哲学って明確な区分ってあるのかなぁ。
古代哲学の話でソクラテスが求めたものが解説されておりました。
彼は、真の知を求めて20年に渡ってアテナイの街頭で対話を続け、最終的に甘んじて死刑を受け入れます。
ひとたびお互が自己の無知なることを悟れば、その同じ地盤の上に立って共に語り合うことによって、すなわち「対話」によって、各人の意見の中に含まれている個人的偶然的な要素を少しずつ淘汰しつつ、次第に普遍的な概念に昇って行くことができる
(第一節 ギリシャにおける学問の誕生とその発展)「哲学思想史 問題の展開を中心として」 (角川ソフィア文庫) 淡野 安太郎 (著)
ソクラテスは、真理を追究して信念を失わず、2000年を越えて語り継がれる伝説になりました。
以前は、ソクラテスってカッコいいな、と思っていたのですが、自分も年齢を重ねるにつれて、ちょっと違うかな、という気もし始めてます。
人々の怒りを煽って行動を促すのではなく、笑いや、もっと他の有効的な手段を見つけることもできたんじゃないかなと思ったりして。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
参加者5名
- もんざ「哲学思想史 問題の展開を中心として」 (角川ソフィア文庫) 淡野 安太郎 (著)
- じょあんなさん「本の読み方で学力は決まる」青春新書インテリジェンス 川島隆太著
- 西山さん「逆説の日本史」井沢元彦著 小学館
- maru (まる)さん「Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法」イーサン・クロス (著), 鬼澤 忍 (翻訳)東洋経済新報社
- りんさん「選書中」
参考
哲学を歴史として体系的に把握できる名著として紹介され続けてきた作品。ギリシャ、中世、近世、現代哲学も、現代哲学も現象学からプラグマティズムに新実在論まで、なぜこのような思想は現れ、流行後になぜ消えたか?という問いを軸に学ぶことができる。生の哲学の樹立者にして、ノーベル文学賞も受賞したベルクソン。氏の研究でも知られる著者が遺した、通読できる哲学史の決定版!「哲学を歴史として、体系的に見ていくには1960年代の教科書が一番いい」佐藤優氏が復刊を熱望し続けてきた入門書、ついに甦る。※本書は1949年に勁草書房より刊行され、62年に同社より新版が出された『哲学思想史』を文庫化したものです。底本には71年の新版第8刷を使用しました。
「哲学思想史 問題の展開を中心として」 (角川ソフィア文庫) 淡野 安太郎 (著) 内容(「BOOK」データベースより)
小中学生4万人の脳解析データが実証した衝撃の「科学的事実」とは! ◎読書習慣がないと、毎日勉強しても成績は平均以下◎読み聞かせで子どもと大人の脳が変わる…ほか
「本の読み方で学力は決まる」青春新書インテリジェンス 川島隆太著 内容(「BOOK」データベースより)
歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』。第25巻では、まず西洋近代化の流れのなかで進んだ文学、国語、唱歌に関する「文化大改革」について幅広く考察する。初代文部大臣・森有礼が推し進めた「日本語を廃止し、英語を国語化する」という驚くべきアイデアはなぜ生まれ、そして闇に葬られたのか? また、明治政府が「唱歌」に込めた、隠された意図とは何だったのか?
「逆説の日本史25」井沢元彦著 小学館 https://www.shogakukan.co.jp/books/09407206 小学館公式サイト 書籍の内容より
「なぜ昨日はあんなことを言ってしまったのか」「明日のプレゼンはうまくいくだろうか」
「Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法」イーサン・クロス (著), 鬼澤 忍 (翻訳)東洋経済新報社
私たちはつねに頭のなかで、自分自身と話をしている。
このような声は、過去から学び、未来への計画を立て、自分が何者かを知るために不可欠な、進化がもたらした人類ならではの能力だ。
しかし、ときとして、この「頭の中のひとりごと(チャッター)」は、暴走し、私たちの思考を乗っ取ってしまう。その結果、私たちは「考えすぎ」に陥り、ストレスに飲み込まれ、集中力を失い、正しい判断ができなくなる。
では、どうしたらこの「チャッター」を制御し、より良い人生を送ることができるのだろうか?
世界的な心理学者が提示する、「チャッター」をコントロールするための、誰もが使える26のツール。