両親の分も買おうか、どうしようか、と迷っているもんざです。私はFitbitというフィットネストラッカーを使用しています。約1週間充電不要で、心拍数や睡眠の質を測定してくれるため非常に気に入っています。お風呂に入るとき以外は、つけっぱなしですが、特に違和感も感じません。
両親に使ってもらいたい理由は、運動と睡眠の改善なんですよね。2人に身につけてもらったら、日々の記録が取れるのでより適切なアドバイスができると思うんですが、問題はどうやったら「それいいね!」と感じてもらえるか。そんなの要らないよ、って言うのが目に見えてるからなぁ。
帰省したときに、私が使っているところを見せて説明するところから始めてみます。
否定される性とは
さて、今月の読書会で共有したいのは、こちらです。NHK 100分 de 名著 ボーヴォワール『老い』 2021年 7月 [上野千鶴子著] (NHKテキスト)
第3回目は「老いと性」というテーマで、フランスの哲学者フーコーによるパラダイムシフトが起こった話や、そこから派生して性に介入する政治の意味などが解説されており、読み応えがあります。国による人口管理の問題は、役に立たない人間は不要である、というナチスのような思想につながる危険性もあります。
戦争によって領土を形成し、主に民族を単位に成立する近代国家にとって、軍事と教育は重要な柱です。畢竟、人口管理が重要な課題となり、一対の異性愛の男女による生殖を国が管理するようになった。性と生殖管理が結びついたのです。一方で、生殖につながらない性は否定されました
NHK 100分 de 名著 ボーヴォワール『老い』 2021年 7月 [雑誌] (NHKテキスト)
このあたりの歴史的なながれを理解しておくことって、とっても重要だと思うので、しっかりと自分の中に落とし込んでおかなければと思っています。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参考
フランスの哲学者。ポアティエに生まれ,レビ・ストロース,アルチュセールとともに1960年代後半に〈構造主義〉の代表的思想家として脚光をあびた。エコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を専攻したのち,精神医学の理論と臨床の研究に従事した。パリ大学教授などを経て,70年来コレージュ・ド・フランスの教授。
“フーコー(Michel Foucault)”, 世界大百科事典, JapanKnowledge, (参照 2022-05-19)
ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。社会の規範や価値観が変わること。例えば、経済成長の継続を前提とする経営政策を、不景気を考慮したものに変えるなど。パラダイムチェンジ。パラダイム変換。パラダイム転換。発想の転換。
“パラダイム‐シフト【paradigm shift】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-05-19)
封建国家や絶対主義国家の崩壊後に、市民革命によって成立した国家。自由・平等、基本的人権の保障、議会政治、法治主義による中央集権制などを特徴とする。
“きんだい‐こっか【近代国家】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, (参照 2022-05-19)
参加予定者(7名)
- もんざ (主催者) NHK 100分 de 名著 ボーヴォワール『老い』 2021年 7月 [雑誌] (NHKテキスト)
- Yoko3さん
- maru(まる)さん
- よしざきさん
- じょあんなさん
- りんさん
- Keikoさん(仮)
共有予定の本
老いは不意にあなたを捉える。見たくない、聞きたくない、考えたくない――。そんな「老い」の実態をあらゆる観点から論じ、従来のステレオタイプを次々と打ち砕いたボーヴォワールの主著。なぜ老いを自覚することは難しいのか。老人が社会から疎外される根本理由とは。キレイゴト抜きに「老い」の実態を暴き、「文明のスキャンダル」と捉え直した著作の真価を、現代日本の状況にも引きつけながらやさしく解説する。
<内容:アマゾン商品説明より> NHK 100分 de 名著 ボーヴォワール『老い』 2021年 7月 [雑誌] (NHKテキスト)