自分の欠点を、こっそり耳にする機会があったら、どう考えるべきかな?と思ったもんざです。
シェイクスピアの「から騒ぎ」では、独身主義の人を騙して結婚させようとする悪だくみが描かれます。その作戦では、本人が盗み聞きをしていることを承知で、本人の良い点と悪い点を噂話として話すんですよね。聞かされた本人は、ハッとなって行動を改めようとする、という筋書きです。読者は、罠を引っかける側に立って物語を眺めるから、罠にまんまと引っかかる様子が面白くて笑えます。
これが、もしも自分が罠にかけられる方だったら?と考えてみました。罠だった、と気づいたら気分が悪いかもしれません。でも気づかなければ、自分の欠点を改めようと努力するだろうなぁ、って思いました。ターシャ・ユーリックの「インサイト」を読んでから、自分に対する客観的な評価をずっと知りたいと思っていますが、他の人に意見を聞くことができていないんですよねぇ。シェイクスピア方式、いいなぁ。
Much Ado About Nothing by William Shakespeare (sparknotes)
新訳 から騒ぎ (角川文庫) シェイクスピア (著), 河合 祥一郎 (著)
進捗報告
さて、今月ご紹介するのは、こちら。戯曲です。
「シラノ・ド・ベルジュラック」 (光文社古典新訳文庫)ロスタン (著), 渡辺 守章 (翻訳)
シラノを読み終わって、その流れで、シェイクスピアの「新訳 から騒ぎ」(角川文庫)をポツポツと読んでいます。最初の方は、登場人物が多くて誰が誰だか良く分からなかったのですが、第二幕あたりからグイグイ内容に引き込まれました。ダジャレの要素が多いのですが、それも丁寧に解説されており、読み応えがあるし、英語の勉強にもなります。
シラノは、基本的に3人(シラノ、ロクサーヌ、クリスチャン)だから、もっとシンプルで分かりやすい物語です。から騒ぎの方は、素直に笑える要素が多いから読んでいて楽しいです。どちらも恋物語ですが、シラノは悲恋ですから。
それにしても、角川の新訳はすごい。シェイクスピアの戯曲でこんなに笑えるなんて、自分でも驚きました。戯曲は、あまり得意じゃなかったけど、読みやすい翻訳に出会えてなかっただけだったんだのかもしれません。
参加者(2名)
1.もんざ 「シラノ・ド・ベルジュラック」 (光文社古典新訳文庫)ロスタン (著), 渡辺 守章 (翻訳)
2.maruさん「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」かんき出版 グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。