ふりかえりTrial&Error

考えるのがおっくうになったときに浮かぶイメージ

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ふりかえり
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物語の世界では、ヒーローがいて、敵がいて味方がいる。水戸黄門のような時代劇は完全懲悪のストーリーで主人公である黄門様が負けることはありえない。でも現実は、そんなに単純な構造じゃない。

親や兄弟、夫婦などの家族は、一般的には自分の味方だと考えられる。けれども、UNの統計によれば、成人女性と少女が誰によって殺害されているのかといえば、見知らぬ他人よりも家族やパートナーのほうが確率が高い。

カーネマンが「ファスト&スロー」で説明してくれていたように、人間の脳は難しいことを考えるのが苦手で、単純化することが得意だから、つい分かりやすい物語に魅力を感じてしまうけれど、そこで一歩立ち止まって考えてみる必要がある。

ロスリングの「ファクトフルネス」も、私達が陥りやすい10個の思い込みを解説してくれていたはず。メドウズの「世界はシステムで動く」では、物事を表面だけでなく本質から考える方法を教えてくれる。

最近、ペリリューというマンガを読んだ。太平洋戦争末期のペリリュー島で日本軍と米軍が戦うという内容で、テーマも重いけれど、主人公である漫画家志望の田丸が魅力的なキャラクターになっている。

彼は極限状態でも、いつか日本に帰った時のためにと絵を描き続けるのだ。戦闘状態でも「よく見て考えて、よく見て考えて」と唱えながら冷静さを保ち、生き抜くための判断をする努力をする。諦めずに考えることが、彼を死の淵から救う。

ここのところ、単純な思考に飛びつきそうになったり、考えることがおっくうになったとき、頭のなかで田丸が「よく見て考えて、よく見て考えて」と呟いている場面が浮かぶようになった。

けっこう効く。

Interpersonal homicide: homicide that occurs in the context of interpersonal conflict. The vast majority of women and girls are killed by intimate partners or other family members.
All women and girls murdered—
By intimate partners 34%
By other family members 24%
By perpetrators outside the family 42%
対人殺人:対人関係の対立の中で発生する殺人。
女性や少女の大多数は、親密なパートナーや家族に殺されている。
殺害されたすべての女性と少女
親密なパートナーによるもの 34%
他の家族によるもの 24%
家族以外の加害者によるもの 42%

Global study on homicide United Nations / Office on Drugs and Crime

参考

Countries by murder rate – ranked

Global study on homicide

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