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平凡社版のガリア戦記翻訳ができた経緯

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さて、今月わたしは、こちらを読んでいます。「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳)  今回は、平凡社版のガリア戦記翻訳ができた経緯がちょっと面白いので共有します。

ラテン語の勉強会から始まった

事の発端は、日本でラテン語の勉強をしていたグループが『ガッリア戦記』の読書会の開催を決定したことでした。(ガリア戦記は欧米の高校生が読まされる定番のラテン語読本です)
7年間にわたり、20名ちかくの読書会メンバーにより、ラテン語の翻訳読書会が継続されることになります。そして、その原稿をもとに文体を整え全体の訳し直しを行ったのが、読書会で解説役をつとめた石垣さんでした。

『ガッリア戦記』の読書会をしようという話が持ち上がったのは1999年10月のことだった。(中略)途中何度か参加者の入れ替えはあったものの、毎週持ち回りの担当者が、最初は5文ずつ、後には一節まるごと訳していくというやり方で、7年間。2006年10月に最後、第7巻第90節の訳文が提出されて、読書会は無事満了となった

 「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

この部分を読んだ時に、私が岩波版でも講談社版でもなく、平凡社版を選んだという偶然に驚きました。なんとなく自然と読書会つながりで共感を持ったとでもいいましょうか。読書会でみんなが楽しみながらも苦労しつつ翻訳に取り組んでいた姿を想像して親近感を覚えて、また少しガリア戦記を読む精神的なハードルが下がった気がしたんですよね。(つづく)

もくじと構成

目次
第一巻
第二巻
第三巻
第四巻
第五巻
第六巻
第七巻
第八巻
訳者あとがき←いまココ
解説–『ガリア戦記』の歴史的背景 青柳正規 
索引 

目次「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

第1巻(紀元前58年) – ヘルウェティイ族との戦闘、アリオウィストゥス率いるゲルマニア人との戦い
第2巻(紀元前57年) – ガリア北東部(ベルガエ人たちの居住地)への遠征
第3巻(紀元前56年) – 大西洋岸諸部族との戦争
第4巻(紀元前55年) – 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタンニア遠征
第5巻(紀元前54年) – 第二次ブリタンニア遠征、ガリア遠征初の大敗
第6巻(紀元前53年) – 第二次ゲルマニア遠征
第7巻(紀元前52年) – ウェルキンゲトリクス率いるガリア人の大反攻、アレシアの戦い
第8巻(紀元前51年) – 戦後処理。本巻のみアウルス・ヒルティウスの著

ガリア戦記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

ラテン語を独習したい方や、ガリア戦記やアエネーイスをラテン語で読んでみたい方などには、とても有益な情報が集まっているようです。

山下太郎のラテン語入門

参加者が共有する予定の本

現在の参加予定は、私も含めて5名です。

  1. もんざ「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 
  2. じょあんなさん 「朝が来る」辻村深月(著)文藝春秋 
  3. にしやまさん「好きのパワーは無限大」ハラミちゃん(著)KADOKAWA 
  4. Yoko3さん「人生の短さについて」 (光文社古典新訳文庫) セネカ  (著), 中澤 務 (翻訳) 
  5. Yokoyokoさん「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書) 宮口幸治  (著)
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