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ステップ3・ざっくりでも良いから紀元前の地理に親しむ

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やってみよう
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さて、今月わたしは、こちらを読んでいます。「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳)  ガリア戦記を楽しむための第3ステップは、ざっくりとでもいいから、当時の地理に親しみを持つことかもしれません。今回も引き続き巻末付録にある「解説 ガリア戦記の歴史的背景」から、一部をご紹介しますね。

当時の地名と現在の国名をくっつける

現在のイタリアを中心としたヨーロッパの地図を眺めつつ、当時の地名と現在の国名をくっつけて考えてみると、なんだかちょっとワクワクしてきますよ。川、山、森なんかも、目印になりますね。(川を越えるとか、森に隠れるとか、移動と闘いの場面でいっぱい出てきます)

二つの属州とは、「アルプスのこちら側のガリア」(現在の北イタリア)、と「イリュリクム」(現在のスロヴェキア、クロアチア、アルバニアのあたり)だった。(中略)カエサルは、すでに属州となっている現在の南フランスに相当するガリア・ナルボネンシスの北に広がる広大な地域をローマの領土に組み込み、勇者の誉れ高いその地の住民を打ち破り、莫大な財産をつくることによってこれまでの借金を一掃するつもりだった

訳者あとがき 「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

カエサルは、めちゃめちゃ野心家なんですよね。だから味方も多いけど、敵も多くて、これだけドラマチックな生涯になるんでしょうな。

一般市民の目線で考えると、紀元前のヨーロッパに生まれてたら、いつも他民族の侵略に怯えて暮らさなきゃいけないし、いったん戦争が始まったら、畑や家は燃やされるし、奴隷にされるし、権力とお金がないヒエラルキーの下層階級にいたら、かなり辛そうな感じです。

自分の今いる場所に満足しないから人類は進歩してきたんですけどね。でも豊かな土地からは奪うとか、戦略的な同盟を結んでおきながら隙を見て裏切るとか、平和な暮らしとは程遠いものですよ。
現代人で良かった、ってしみじみ思いますわ。。。

ちょっと脱線しましたが「ガリア戦記」を読む前の第三ステップは、地図を入手して土地勘を養っておくこと、でした。読みながら一緒に旅する感じですからね。(つづく)

もくじと構成

目次
第一巻
第二巻
第三巻
第四巻
第五巻
第六巻
第七巻
第八巻
訳者あとがき
解説–『ガリア戦記』の歴史的背景 青柳正規 ←いまココ
索引 

目次「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 

第1巻(紀元前58年) – ヘルウェティイ族との戦闘、アリオウィストゥス率いるゲルマニア人との戦い
第2巻(紀元前57年) – ガリア北東部(ベルガエ人たちの居住地)への遠征
第3巻(紀元前56年) – 大西洋岸諸部族との戦争
第4巻(紀元前55年) – 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタンニア遠征
第5巻(紀元前54年) – 第二次ブリタンニア遠征、ガリア遠征初の大敗
第6巻(紀元前53年) – 第二次ゲルマニア遠征
第7巻(紀元前52年) – ウェルキンゲトリクス率いるガリア人の大反攻、アレシアの戦い
第8巻(紀元前51年) – 戦後処理。本巻のみアウルス・ヒルティウスの著

ガリア戦記 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

参考

古代ヨーロッパの地名。東はウィスワ川、西はライン川、南はドナウ川、北はバルト海に囲まれた地域をさし、ゲルマン民族が居住した。

“ゲルマニア【ラテンGermania】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-06-16)

古代ヨーロッパ西部のケルト人が住んでいた地方をさすローマ時代の呼称。現在のフランス・ベルギーの全土とオランダ・ドイツ・スイス・イタリアの一部にわたる。カエサルに征服されローマ領となる。ゴール。

“ガリア【ラテンGallia】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-06-16)

参加者が共有する予定の本

現在の参加予定は、私も含めて5名です。

  1. もんざ「ガリア戦記」 (平凡社ライブラリー664) カエサル (著), 石垣 憲一 (翻訳) 
  2. じょあんなさん 「朝が来る」辻村深月(著)文藝春秋 
  3. にしやまさん「好きのパワーは無限大」ハラミちゃん(著)KADOKAWA 
  4. Yoko3さん「人生の短さについて」 (光文社古典新訳文庫) セネカ  (著), 中澤 務 (翻訳) 
  5. Yokoyokoさん「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮新書) 宮口幸治  (著)
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