今月わたしは、NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳) を読んでいます。今回は「第3章 評価をまじえずに観察する」から、面白いと思ったところを共有しますね。
観察だけをする
第3章では、どのように観察し、それを言語化するかを学びます。それは「観察」なのか、それとも「評価」なのか、口から言葉を出すまえに、ちょっと考えてみるだけでも、言葉の選び方がずいぶん変わるんじゃないかなって気がしました。
NVCの第1の構成要素は観察だが、これには評価をまじえないことが重要だ。観察と評価をいっしょにしてしまうと、相手は批判されたと受けとめ、こちらのいうことに抵抗を示す可能性が高い。(中略)たとえば、「スミスは20試合に出場してゴールを一度も決めていない」と表現するが、「スミスはへぼなサッカー選手だ」という言い方はしない
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)
簡単なエクササイズも用意されていて、自分が実際に評価をまじえずに観察できるかどうかをチェックできるようになっています。ちなみに、こんな感じなのですが、どれが評価をまじえずに、観察のみを述べているものになると思いますか?
- ジョンは昨日、理由もなしにわたしに腹を立てた
- 昨夜、ナンシーはテレビを見ているときに爪を噛んでいた
- ジャニスは働きすぎだ
- ルークは、私には黄色が似合わないといった
こうして文字で見ると、なんとなく分かることでも、日常会話だと、ついついポロっと言っちゃいそうですけれどもね。
書籍の目次
今回は第3章から少しだけご紹介しました。
第1章 心の底から与える――非暴力コミュニケーションの核心
第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
第3章 評価をまじえずに観察する←いまここ
第4章 感情を見極め、表現する
第5章 自分の感情に責任をもつ
第6章 人生を豊かにするための要求
第7章 共感をもって受け取る
第8章 共感の力
第9章 思いやりを持って自分自身とつながる
第10章 怒りをじゅうぶんに表現する
第11章 紛争を解決する
第12章 力を防御的に使う
第13章 自分を解放し、人に助言する
第14章 NVCで感謝を表現する
参考:日経の本 暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。世界60 カ国以上、100 万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書の最新版。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
第118回 読書会の参加予定者
- もんざ 「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)
- じょあんなさん「僕が夫に出会うまで」 (文春e-Books) 七崎 良輔 (著) 文藝春秋
- にしやまさん「定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業」大杉 潤 (著) 自由国民社
- ひろみさん「親鸞の浄土を生きる―死を恐れないために」加藤 智見 (著) 大法輪閣
- りんさん「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」 (光文社新書) 樋口 耕太郎 (著)
- Treeさん「仕事に効く教養としての「世界史」」出口治明 (著) 祥伝社