コロナ・パンデミックでストレスが溜まっている人の話を聞きました。毎日同じことの繰り返しで、ずっと自宅で生活していて変化がないことが、原因なのだとか。なかなか辛そうでした。でも少し視点を変えてみたら、もう少し気持ちがラクになるのかもな、と思ったんですよね。
私自身は、ルーティン生活でも、特に問題はなく、心も落ち着いています。なぜ、私はそんなにストレスを感じないのか?内向的な性格が幸いしてるとも言えますが、ちょっと考えてみました。
不安を感じる要素
2020年3月から、私たちの生活に色々な制約が課されるようになりました。マスク着用の義務付けを始めとして、社会的距離を保つことも必須になり、感染が広がっているため海外旅行も気軽に行けなくなり、在宅での仕事が余儀なくされたり、最悪の場合は仕事を失うなど、経済的にも閉塞感が強まっています。
あれもできない、これもできない、と不可能なことを数え上げていると、不安を感じてしまいますよね。ずっとそればかりを考えていても、問題は解決されません。ますます気が滅入ってしまうでしょう。
頭を空っぽにする
不安を感じたら、眼を閉じて深呼吸します。怖いことや、失敗したこと、できない事を数えるのを止めます。たった1分、自分の呼吸だけに集中するだけ。簡単です。
もしも、眠れる状況だったら、眠っちゃうのも良いかもしれません。だいたい、睡眠不足だったり、疲れているとネガティブな感情にとらわれてしまうもの。
心と体をリラックスさせるのは重要です。まずは自分をニュートラルな状態(空っぽな状態)に近づけるイメージです。
良い面に目を向ける
少し心が落ち着いたら、昨日や今日感じた「うれしかったこと」「感謝していること」を考える時間をとって、手帳などに書き出してみます。
私は、2021年1月に友人の勧めで「6ミニッツダイアリー」を知って「うれしかったこと」「感謝していること」をメモするようになりました。
最初はちょっと面倒だったのですが、続けているうちに慣れましたね。そのうち感謝することや嬉しいことを探しながら生活するようになります。
ネガティブな面ではなく、無意識のうちにポジティブな面にフォーカスするんですね。これは焦点錯覚(Focus illusion)と呼ばれるもので、カクテルパーティ効果のようなもの。
入ってくる情報を制限する
気持ちが落ち込みがちな人は、SNSやニュースをチェックする回数は減らした方が良いでしょう。できるだけスマホやパソコンから離れて、何かしら運動をすることをおススメします。
ジョン・レイティの本によると、運動することで鬱などの症状も軽減することが科学的事実として示されています。
「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」ジョンJ.レイティ (著), エリック・ヘイガーマン (著), 野中 香方子 (翻訳)
性格にもよりますね
私は、HSP(Highly Sensitive Person)の傾向があるので、一人でいることが快適なタイプですが、外向的で常に人とのコミュニケーションや刺激を求めるタイプの場合は、なかなか、閉鎖的な現状には満足できないということも良く分かります。
何とか、上手に気分転換をして、心を落ち着けられる方法が見つけられますように。
参考
「6ミニッツダイアリー 人生を変えるノート術」ドミニク・シュペンスト (著), 三浦 文代 (翻訳) SBクリエイティブ
カクテルパーティー効果:多人数の談笑している会合の中で,周辺の雑音レベルがかなり高いのにもかかわらず,自分の相手としている人の声はきちんと聞き取れる現象.
“カクテルパーティー効果”, 法則の辞典, JapanKnowledge, (参照 2021-02-25)