第115回読書会では、こちらの本を共有する予定です。今回は、引き続き第三部「近代世界システム」第一章「近代国家」から、私たちがもっと考えるべきだなと感じた点について共有します。
公的官僚制だけが官僚制であると考え、それを民営化によって滅ぼせると考えるのはまちがいである。そのような目的合理性の強制によって生じるのは、官僚制の消滅ではなく、たんにもっと徹底的に目的合理的となった官僚制なのである
(第三部「近代世界システム」第一章「近代国家」 「世界史の構造」 (岩波現代文庫) 柄谷 行人 (著))
グレーバーの「ブルシット・ジョブ」でも、似たようなことが語られていて、ハッとしました。上っ面の形式だけをいじっても、土台が変わらなければ、本質は変わらないんですよね。でも、私も含めて多く人は、それが上っ面だけなのか、本質なのか、見極める力を持っていないんじゃないかな。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
世界史の構造のもくじ
序説 交換様式論
第一部 ミニ経済システム
1-序論 氏族社会への移行
1-第一章 定住革命
1-第二章 贈与と呪術
第二部 世界=帝国
2-序論 国家の起源
2-第一章 国家
2-第二章 世界貨幣
2-第三章 世界帝国
2-第四章 普遍宗教
第三部 近代世界システム
3-序論 世界=帝国と世界=経済
3-第一章 近代国家 ←まだここ
3-第二章 産業資本
3-第三章 ネーション
3-第四章 アソシエーショニズム
第四部 現在と未来
4-第一章 世界資本主義の段階と反復
4-第二章 世界共和国へ
参加者(2名)
- もんざ (主催者) 「世界史の構造」 (岩波現代文庫) 柄谷 行人 (著)
- にしやまさん 「定年前、しなくていい5つのこと」大江英樹(著)光文社
共有予定の本
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