今月、私は「大衆の反逆」にチャレンジ中。今回は、第一部:大衆の反逆 「第6章:大衆人解剖の第一段階」 から、気になったところについてメモしておきます。
飢饉がひき起こす暴動では、一般大衆はパンを求めるのが普通だが、その際に彼らが用いる手段といえば、こともあろうにパン屋を破壊することである
(第一部:大衆の反逆 第6章:大衆人解剖の第一段階「大衆の反逆」オルテガ著 )
「大衆の反逆」ホセ・オルテガ・イ・ガセット (著), 桑名一博 (翻訳)
文明を破壊する大衆
第6章で、オルテガは19世紀と比較することで、20世紀の大衆の特性を浮き彫りにします。
- ・大衆はまるで甘やかされた子供の心理を持ち、傲慢になっている
- ・大衆は知性がかなり低い
- ・文明の恩典だけを享受しようとする
- ・文明の維持に必要な努力・注意から目をそらす
その結果として、自分たちが恩典を受けている文明を、自ら破壊するような倒錯した行動をとるのだ、というのです。かなり辛辣な口調なのです。
でも、当然、これは現代の読者である私たちに向けられた言葉ではありません。当時、スペインの新聞の論説として書かれていたんですから。
そういうことを考えると、「ひどいことになっちゃってるよ。何とかしようよ」というオルテガから市民へ向けた強い問題提起なのだということが良く分かりました。
参加者(6名)
- もんざ (主催者)「大衆の反逆」オルテガ (著)
- たろうさん 「アフターデジタル2 UXと自由」藤井 保文 (著)
- あさはらさん「こころ」夏目漱石 (著)
- にしやまさん「グイン・サーガ」五代ゆう(著)
- maru(まる)さん「世界はシステムで動く」ドネラ・H・メドウズ(著)
- Treeさん「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」グラント・サバティエ(著)
共有予定の本
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