9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで5日 自己実現

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9. 読書会(勉強会)
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さて、ようやく「善の研究」を読み終わりました。今回は第1編「純粋経験」第1章~第4章までを読んだなかで、気になったところを共有します。

読了した感想としては、哲学というよりも、現代でいうところのポジティブ心理学(positive psychology)に近い印象です。

「善の研究」 西田 幾多郎  (著)
「NHK 100分 de 名著 西田幾多郎『善の研究』」 講師:若松英輔

而して我々の真正な自己はこの統一作用その者であるとすれば、真理を知るというのは大なる自己の実現である(ヘーゲルのいったように、凡ての学問の目的は、精神が天地間の万物において己自身を知るにあるのである)<中略>如何なる者が真理であるかというについては種々の議論もあるであろうが、余は最も具体的なる経験の事実に近づいた者が真理であると思う

(第1編「純粋経験」第3章「意志」『善の研究』西田 幾多郎  (著))

『善の研究』で一貫して述べられているのは、日常の再発見です。<中略>私たちは、「実在」を外の世界ではなく内なる自分に見なければならない。日常で「純粋経験」を生きてみなくてはならないことになります。まだ見ぬ未来や外の世界を凝視するより、己れのなかにすでに在るものを見つめる。それが西田の哲学の基点である、究極点でもあるのです

(第3回「純粋経験と実在」『NHK 100分 de 名著 西田幾多郎『善の研究』』講師:若松英輔)

結局のところ、この本のなかで、西田さんは読者に対してどうやって自己実現をしたらよいのか、具体的な方法を示していません。そんなわけで、具体的な7つの方法を教えてくれるチクセントミハイの動画をTEDで見ていました。

哲学も心理学も、先人の知恵を基礎として進歩していることを実感します。
現代の私たちは、本を読んだり動画をみたりすることで、自分ひとりで考える時間をかなり節約できるし、メリットを享受できてますよね。ありがたいな~。

意味が異なる用語

分からなくなってくるので、100分de名著/若松英輔監修を参考に、用語を整理してみました。

  • 宗教=現代人が考える宗派宗教とは異なる=人間を超えた大いなるもの(真理、実在などの言葉で表現できない人間の思考を超えたもの)を言語表現をかりて説いたもの=哲学とつよく関連する
  • 宇宙=森羅万象の異名(外的空間+内的世界)
  • 神=内界と外界の双方の根本のはたらき=人間を超えながら、同時に人間の心に内在する=確かに存在するが知り尽くすことはできない
  • 実在=純粋経験を通じてのみ経験される=日常の直感的な経験をありのままに感じる
  • 純粋経験=知的直観、知的直覚。じかに観ること。
  • 知識=頭と身体の両方で知ること
  • 情意=かんたんに言語化できない心の働き
  • 認知(にんち)=客観的に再現可能に理解すること
  • 認識(にんしき)=個々の人間が、それまでの経験を踏み台にして、心身の両面で理解を深めること
  • 動揺(どうよう)=一瞬たりとも同じ世界は存在しない倫理=人生学
  • 一致する=異なる二つのものが、異なるままで共鳴し共振するイメージ=哲学的経験の始まり
  • 私=意識的自己(自我)=表面だけの理解で他者に開かれていない
  • わたし=真の自己=人間を超えるものを真摯に求める=謙虚さ
  • 目的=善を求める本能的な衝動人類=自然と共生しうる者(自然を支配する者ではない)
  • 個人主義=利己主義の対義語としている(利他主義)

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者・共有予定の本

1. もんざ 「善の研究」 西田 幾多郎  (著) 
2. なってぃさん
3. 木村さん
4. なかねさん
5. にしやまさん「採用学」服部泰弘(著)
6. あさはらさん「門」夏目 漱石  (著)  
7. maruさん
8. Yoko3さん

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