あの道具の名前がプランジャーだと初めて知ったもんざです。
12月に新しい住居に引っ越したのですが、台所の排水が、最初からいまいち良くありませんでした。パイプに少し何かが引っ掛かっているなら、使っているうちに流れていくだろう、と甘く考えていたのですが、ついに全く排水されず、シンクに水が溜まる状態になり、焦りました。
できるだけゴミが排水溝に流れ込まないように、注意して炊事をしていたのですが、外食が減って自宅で料理する機会が増えたことも原因でしょう。よく考えると、4か月以上も放置していたんですよね、わたし。
結局、詰まっちゃったので、慌てて、スッポンする道具を買いに行きました。日本語でも、あの道具の名前が分かりませんでしたが、調べてみるとスッポンあるいはカバーラップというんですね。英語ではplungerらしいです。
以前から、買おうかどうしようか迷ってはいたので、売り場はチェック済みでしたから、すぐに買えました。買い物をして帰宅したら、シンクに溜まっていた水は抜けていたのですが、もう一度、水を溜めて何度かスッポンを使ったら、つまりが取れたようで、スムーズに流れるようになりました。ホントに、追い詰められないと決断できないって、こういうことですよね。反省しなければ。。。
さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。
Upstream: The Quest to Solve Problems Before They Happen (English Edition) Kindle版Dan Heath (著)
” The idea for this work is that you are part of a bigger than yourself”, said Iton . ” you are not helpless. You have an enormous amount of individual power and collective power… Meaning of participation in democratic processes allows you to express agency, and agency is good for your health .” 「この活動の核となるのは、個人が自分自身よりも大きなものの一員だという思考だ。あなたは無力じゃない。非常に大きな個人としての力と集団としての力を持っている..民主的なプロセスへの参加は、個人が代理集団の意見を表現することを可能にし、その代理集団は個人の健康にも役立つ」とアイトンはいう。
(Chapter 6: how will you change the system ? 第6章システムをどのように変更するか?)
アイトンさんはカナダ出身のお医者さんで、アメリカで働き始めて、本当にここは先進国なのか?と驚きました。
低所得の家庭では子どもたちは慢性的なストレスから、慢性病(ぜんそくや糖尿病)を発症し苦しみます。
カリフォルニアのフレズノでは低所得の人が住む地域では、平均寿命も発展途上国並みに低いことが統計で明らかになりました。その後、「郵便番号で寿命が予測できるはずない?でも事実なんだ」というキャッチコピーで、市民団体が環境改善の活動を行い、実績を上げるのです。
BHC’s(Building Healthy Communities) theory of change is that, if you empower people to fight for their interests, they will win policy victories— they will change the system— which will allow them to transform their environment, piece by piece, shifting the odds back in their favor. BHC(「健康的な地域づくり」という組織名の略称)の変化の理論は、もしも人々が自分の利益のために戦う力を持つなら、政策の勝利を勝ち取れるということだ—-彼らはシステムを変えられる—自らの手で環境を少しずつ変えることを可能にしていき、勝ち目を上げていくのだ。
(Chapter 6: how will you change the system ? 第6章システムをどのように変更するか?)
本で紹介されていたので、TED動画を探してみました。
本人の話を聴けたので、さらに書籍の内容への理解が深まりました。
Change the odds for health | Anthony Iton | TEDxSanFrancisco
アイトンさんのすごい点は、医者として、慢性病の子どもたちを治療するだけでなく、なぜ多くの子どもたちが病気になるのか、その根本原因を取り除く必要があると考えたところでしょう。
住環境を改善することで、中長期的に病気にかかる人を減らせる、そう思っても、実際に、そこに注力するために、組織的に長期で取り組むしくみをつくるのは、簡単じゃありませんよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。