リウーみたいなお医者さんが実際にたくさんいるんだろうな、と思うもんざです。
いま、カミュの「ペスト」を78%まで読み進めたところなのですが、主人公のリウー医師の職務に対して真摯に向き合う姿勢に感銘を受けています。世界中に、きっとこういうお医者さんがいて、葛藤されてるんだろうな。。。
これは、カミュが自分の出身地(アルジェリアの都市オラン)を舞台に、伝染病ペストが発生し都市が封鎖され、そこでどのようなことが起こったのか、複数の人物の視点してから語られる架空の物語で1947年に出版されました。
いまの現実社会と引き比べつつ読んでいるのですが、カミュの情景描写、人間の心理の描き方が、現状とぴったり当てはまる場面があったりして、これは間違いなく今読むべき本の一冊だと思います。
さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。
Upstream: The Quest to Solve Problems Before They Happen (English Edition) Kindle版Dan Heath (著)
With downstream activity, the resources and responses in reactions, the work of demanded of us. A doctor can’t opt out of a heart surgery; a daycare worker can’t opt out of a diaper change. By contrast, upstream work is chosen, not demanded. — Other times the lack of ownership is more innocent, the result of fragmented and responsibilities: At Expedia, remember, many groups were involved in the issue of customer support calls, but no single group owned the program of reducing call volume. 下流の行動、ある事象に投入する資源や対応などは、要請される仕事だ。外科医が心臓手術をしないという選択肢はないし、介護士がオムツの交換をしないという選択肢はない。逆にいうと、上流の仕事は自らの選択であり、要請ではない。(中略)責任の欠如がもっとまぬけに見えるのは、責任が断片化されている場合だ。例えばエクスペディア(オンライン格安旅行代理店)では多くの部署がカスタマーサポートの大量の電話問題に関与していたわけだが、顧客からの電話数を減らす取り組みをしていた部署はひとつもなかった
(Chapter 3: A Lack of Ownership 責任の欠如)
ここは、「7つの習慣」の「重要だけど緊急じゃないこと」(第二領域)を思い出しながら読んでいました。頭では分かっているんだけど、ここは本当に難しいです。第1章の見えない問題とも繋がるんですよね。
例えば、現在のように非常事態宣言が世界中で発生しているような事態だと、感覚がおかしくなってくる気がします。大量の警戒情報が常に飛び交っているから、本当になにが自分にとって重要なのか麻痺してくるような。
そして第一領域(緊急で重要なこと)と、第三領域(緊急だけど重要じゃないこと)にばかり、自分の時間を使っていると、ものすごく疲弊しますし、第二領域のことを考えるゆとりもなくなります。
だから、第二領域も重要ですが、第四領域(緊急でも重要でもないこと)も、人間にとっては不可欠なんだよなぁ、とか考えていたら、これも視点と自分の価値観のバランスの問題なんだろうなという気がしてきました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。