ふと見たら会社の本棚に、芸人西野さんの最新刊「革命のファンファーレ」があり、思わず読んじゃったもんざです。
昨日の講演会で聞いた内容が、そのまま文字になっていたので、「このことだったんだなぁ」と理解が深まりました。確かに熱狂的なファンが生まれる理由が分かります。
革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行本) Kindle版
西野 亮廣 (著)
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もうちょっと詳しく聴きたいなと思った腐るお金の話が、ちょっとしか書いてなかったのが残念でした。サイボウズの青野社長との対談では、自由貨幣の概念を提唱したというドイツ人経済学者シルビオ・ゲゼルの名を挙げて、西野さんが考えていることを少し説明されたんですね。
ミヒャエル・エンデの「モモ」はシルビオ・ゲゼルに影響を受けて作られた作品で、西野さんの絵本も、影響も受けているそうです。ゲゼルの「自然的経済秩序」を読むべき本のリストに加えることにしました。
さて、課題です。
「革命のファンファーレ」にゴミを売る場面が出てきます。
西野さんが、そのへんに落ちている段ボールの切れ端に「定価100万円のところ、本日大特価100円」と書いたら売れた、というお話。
買った男性は、良い買い物をしたと大喜びし、周囲の友人たちは「騙されてるぞ、しっかりしろ!」とツッコミを入れるという場面が繰り広げられたとか。
この男性は「100円で会話の中心になれるネタを買ったのだ」と西野さんは書いています。
これはお客さんから、後悔を取り除けば、何でも売れるということの証明として示された例なのですが、こういう発想って、ものすごく斬新だと感じました。私の中からは1ミリも出てきません。たしかに、積極的に後悔したい人はいませんよね。
「ジョブ理論」で考えると、第7章に新しい体験を創造することの重要性が書かれていました。友人と楽しくコミュニケーションできて、自分が話題の中心になれるネタって、きっと色々あるのでしょうが、芸人西野さんが売っているゴミを100円で買う、という体験は、お金では計れない価値がありそうです。
こういう時と場所、状況、人が複雑にからみあっている中に、新しい発見や気づきがあるんでしょうね。面白いです。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。