読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで11日 偽りの一体感

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読書会(勉強会)
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ついに新しいAndroidスマホを買ったもんざです。
これまで日本で購入した中古のHuaweiを使っていたのですが、スペックを色々比較して、最終的にOppoに決めました。

入力キーボードに日本語を設定するのに少し手間取りましたが、Googleが自動的にデータを引き継いでくれますし、使えるアプリも同じなので、数年前iOSからAndoroidへ移行したときよりも、想像以上にスムーズでした。

でも、自動的に全て繋がっていくことが便利だと感じる反面、セキュリティやプライバシーについては不安を感じます。こうやって個人の情報が、どんどん私企業に蓄積されてデータベース化されていくことは、もはや避けようがないので、どこまでの範囲なら許容できるかを個人がしっかり考えなければいけない時代なんでしょうね。
そうは言っても、私のような凡人は、目先の利便性はすぐに理解できるけれど、潜在的なリスクまで予測できないんで、諦めぎみです。

さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。
■「愛するということ」 新訳版 Kindle版 エーリッヒ・フロム  (著), 鈴木晶 (翻訳)

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「集団への同調によって得られる一体感は偽りの一体感にすぎない。完全な答えは、人間どうしの一体化、他者との融合、すなわち愛にある。自分以外の人間と融合したいというこの欲望は、人間のもっとも強い欲望である。それはもっとも根源的な熱情であり、この欲望こそが、人類を、部族、家族、社会を結束させる力である。」

「愛するということ」 新訳版 Kindle版 エーリッヒ・フロム  (著), 鈴木晶 (翻訳) 第二章 愛の理論 1 愛、それは人間の実存の問題にたいする答え )

インターネットとスマホの普及によって、私たちは64年前よりも、フロムのいう偽りの一体感を手軽に味わえるようになっているのかも。

ここでフロムは2種類の「愛」を読者に示しています。ひとつは、「実存の問題にたいする成熟した答えとしての愛」(例:性格が生産的な段階に達した人のみが可能。配慮、責任、尊重、知の要素を持つ)で、ふたつめは、「共棲的融合である未成熟な愛」(例:妊娠している母親と胎児、偶像崇拝、服従と支配)です。

聖書やマルクスの本からの引用、フロイトへの批判など、この章はけっこう盛りだくさんなのですが、結論としては、いかにして人間としての「徳」を高めるか、という点に尽きるのかな、と。それは宗教的な意味ではなくて、さらにそこを超越していくのがフロムの示している方向で、個人的には非常に納得感が高いんですよね。

第2章の1項は、この本でフロムが読者に伝えたいポイントがギュッと詰まってる感じがして、読書ノートにたくさん抜き書きしちゃいました。
この章で引用されているマルクスの本は、光文社古典新訳文庫でkindle化されていたので、2020年中に読めたらいいなと思います。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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