読書感想

ジャン・エシュノーズの「稲妻」でニコラ・テスラを知りました

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図書館の新着本コーナーで装丁に惹かれてエシュノーズの本を手に取りました。
「稲妻」
ジャン・エシュノーズ作
内藤伸夫訳
近代文藝社
科学者ニコラ・テスラの生涯が描かれています。
伝記は普段あまり読まない私ですが、
内藤さんの翻訳している文体が奇妙なリズム感があり、
最後まで飽きずに読み進めることができました。
主人公の行動と状況の描写に加えて、作者の感想も織り込まれ、
細切れの台詞も入るのです。
例えば、主人公のグレゴール(テスラという名前では描かれていません)が、
自ら巨額の権利金を手放してしまう場面など。
【言い終わると、グレゴールは厳かに契約書を破いた。こういうふうに、
彼のほうから不遇を招くこともある。もう一杯いかが?】(P.71より引用)
まるで、映画をみているように物語に親しめたので、
エシュノーズさんの他の作品も、読みたい本リストに追加しました。
そして、エジソンの下で働いていたという、科学者ニコラ・テスラについても、
もう少し掘り下げてみようと考えています。
この本の中でエジソンは、
【トーマス・エジソンは粗野で、猫背の、不器用な、感じの悪い男で、
歩くときは足を引きずり、視線は落ち着きがなく、いつも妻の作った、ベージュ色というべき色か
あるいは栗色というべき色の上っ張りに包まれ、首もとまでボタンをかけているのだった。】(P.15)
と描写されています。
エジソンが処刑用の電気椅子を作ったということも、この本を読んで初めて知りました。
伝記って小学生の頃に読書感想文を書くために読まされたので、
マイナスイメージがくっついちゃってるんだな、ということにも気づかされました。
エジソンの伝記も読んでみます。

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