共感empathy読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで6日 差別意識

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共感empathy
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家族の状況って、考慮されないのかな?と思うもんざです。アメリカの黒人差別や所得格差が、オバマ前大統領のころから広がったという内容の記事を読みました。
■オンラインゼミナール_米民主党に差別撤廃は可能か? (日経ビジネスオンライン)

4ページ目に「オバマ前大統領の特異性」の副題で、オバマは父親が米国に留学したケニア人で母親が白人だから、厳密には黒人ではないし、黒人奴隷の子孫の血も流れていない、という記述がありました。また「白人と黒人の所得格差はオバマ時代に拡大」した事実も書かれていました。

確かに、それは事実かもしれません。でも、オバマ前大統領の妻、ミシェル・オバマの自伝「ビカミング」では、ミシェルの父母は両方とも黒人で、さほど裕福ではないが一般的な米国の黒人家庭で育ち、努力して弁護士になったことが描かれていたので、たとえオバマ自身が厳密な黒人ではないとしても、彼の妻や親族からの影響は少なからずあるだろうと想像します。

また、オバマ自身のルーツが奴隷でなかったことを、彼の政策結果と結び付けてみせるような記事の書き方って、どうなんだろうな、と少し疑問に思いました。ただ、これは酒井教授(このオンラインゼミの執筆者)の意見ではなく、米国の一部で流布している話を読者に示しただけなのかもしれません。でも、私には違和感がありました。

さて、課題です。わたしは、こちらを読んでいます。
「全3巻 罪と罰 (光文社古典新訳文庫) Kindle版」ドストエフスキー (著), 亀山 郁夫 (翻訳)
(第1巻はkindleアンリミテッドの対象ですよ)

「罪と罰」にも人種や移民に対する差別意識が描かれています。貧しい一家の肺病を患った母親が家主のドイツ人女性を見下す描写は、悲しく滑稽です。

「ねえ、わかったでしょう、ラスコーリニコフさん。ペテルブルグに住んでる外国人って、といっても、だいたいはどっかから流れついたドイツ人ですけど、まぁ、かならずといっていいくらいわたしたちよりはばかですよ!」

「罪と罰」 (光文社古典新訳文庫) Kindle版」ドストエフスキー (著), 亀山 郁夫 (翻訳)   第3巻第5部2章

家賃もまともに払えず、赤貧生活をしていても、プライドと虚栄心は異様に高いカテリーナという女性も、非常に多面的に描かれており、リアリティがあります。いつの時代でも、どこの国でも、みんな「わたしたちが一番えらくて賢い」「それに比べてあいつらは。。。」って言う人が必ず存在するから、こういう虚栄心って人類に共通する特性みたいなもので、生存本能だったりするのかもしれないですね。

さて、読書会まで、あと6日です。参加予定のみなさまは、ご紹介いただく予定の本をGoogleドキュメントに入力するか、投稿にコメントする形でお知らせくださいね。

■参加者(8名)
もんざ「罪と罰」
にしやまさん「0秒で動け」
Ryosukeさん「」
洋子さん「」
よしざきさん「」
陽子さん「」
maruさん「」
はっしーさん「」

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

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