3. 共感 Empathy9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで5日 学ぶ姿勢

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3. 共感 Empathy
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死んだ人が生き返って、めでたしめでたし、で納得できるのはキリスト教徒だからだよなぁ、と思うもんざです。1955年に制作されたデンマーク映画Ordetを見ました。 劇場では、ところどころで、けっこう笑っている人がいたのですが、私がみんなと一緒に笑えたのは1か所だけでしたね。見終わって、理解が追い付かず、またまたモヤモヤしていたのですがIMDbで内容の復習をして、少し理解ができました。

題名のOrdetはデンマーク語で「言葉」を意味し、聖書のヨハネによる福音書の冒頭を暗示している、ということや、死んだ人が生き返るという結末に対する考え方なども、IMDbのFAQに載っていて助かりました。 (そういえば、重要な登場人物のひとりがヨハネスという名前でした)

1955年に制作された映画ですが、場面設定が、もっと古く感じられて違和感があったのですが、それも、もともとの時代設定が1925年で舞台上演されたのが1932年だということで、すっきりしました。自動車や手回し式の電話もあるけど、道路は舗装されておらず、まだ馬車を使っていたり、妊婦が自宅で出産して亡くなってしまう、という設定に時代の変化を感じましたね。

そして、やはり聖書やコーランなど、各宗教の聖典関係は、少しでも読んでおいたほうが、文化理解につながるし、幅広く本や映画を楽しめるようになるということも実感したところです。 なにかよいオンライン学習講座でも見つけられるとよいのですが。

さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
「在野研究ビギナーズ・勝手にはじめる研究生活」荒木優太(編著) 明石書店

第6章は、研究と研究者の定義と、関連する問題などについて述べられている章です。でも、現代社会に生きる人はみんな、これまで必要でなかった知識とスキルを持つ必要がある、書かれていたところに共感しました。

「 ひょっとしたら、いま私たちに必要なのは、デカルトが夢見た「確実な知」を得るための方法ではないけれど、非研究者か研究者かを問わず、各領域において妥当とされる知識が、どのような方法で生み出されているかを再認識し、共有することなのかもしれない 」

「在野研究ビギナーズ・勝手にはじめる研究生活」 第6章 新たな方法序説へ向けて 山本貴光+吉川浩満

デカルトの方法論って何だっけ?と思考がストップしてしまったので、以前に読んだ「世界十五大哲学」(大井正;寺沢恒信著)で復習しましたよ。

1.速断と偏見をさけ、全く疑いの余地がないもの以外は判断に取り入れない
2.具体的なもの、複雑なものを、単純な諸要素にまで分析する
3.単純な諸要素を順序よく総合し具体的なものを再建する
4.根気よく(2)の分析と(3)の総合の間の抜け漏れを点検する

世界十五大哲学」(大井正;寺沢恒信著)

デカルトは、これで物事の真理を見極められると考えたわけですが、実際にできるかどうかは別として、1637年に彼の著作によって発表された思考方法は全く古くさくないですよね。でも現在でも通用するような普遍的な思想だからこそ、当時、デカルトは宗教裁判で異端視されることを恐れたわけです。ガリレオもそうですが、自分の信じる理論を主張したら、火あぶりにされる時代って怖すぎる。

現代社会では、子どもから大人まで、多くの人がスマホを持ち、誰でも簡単に情報発信ができるようになりました。でも、便利な反面、リスクもあります。

子どもはまだ学校で学べるチャンスがありますが、大人は、自分で学ぼうとしなければ、間違った情報を見分ける方法を知るすべはありません。不安や恐怖を煽るデマを信じて無意識に差別に加担したり、権威者が発信する情報を精査せず安易に鵜呑みにすることのないように、全ての人たちの情報リテラシーを底上げすることの重要性が第6章で示されていたように感じました。

簡単じゃないですけどね、バイアスかかっちゃったりしても、自分では気づけないし。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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