第114回ZOOMで読書会で、私はクンデラの「存在の耐えられない軽さ」を紹介する予定です。今回は、全体の構成について、少し考えてみたいと思います。。
7つのパート
この作品は全部で7つのパートに分かれています。
第一部 軽さと重さ
第二部 心と体
第三部 言葉の誤解
第四部 心と体
第五部 軽さと重さ
第六部 グランドマーチ
第七部 カレーニンの笑顔
第一部と第五部、第二部と第四部が同じ表題になっていますよね。最初にオーディブルで音声を聴いていたときは、そのことに気づいておらず、一瞬、読み終わったところに巻き戻ったのかと驚きました。
でも、これは著者のたくらみだと思うんです。
存在とは何か
この物語には複数の男女が登場するのですが、中心となるのは外科医トマスとその妻テレザ。
トマスの愛人サビーナと、サビーナの愛人フランツとその妻マリー・クロード、そして、テレザの愛犬カレーニンの存在も、読者に強い印象を残すでしょう。
愛とは何か、存在とは何か、生きるとは何か、国とは何かなど、さまざまなことを考えさせられます。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
読書会の参加予定(4名)
- もんざ (主催者) 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ (著) (集英社文庫) ”The Unbearable Lightness of Being” Milan Kundera (著)
- じょあんなさん「国盗り物語」司馬遼太郎(著) 新潮文庫
- にしやまさん『私とは何か—「個人」から「分人」へ』平野啓一郎(著)講談社
- 兼松さん「流浪の月」凪良 ゆう (著) 東京創元社
共有予定の本
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存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ...
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The Unbearable Lightness of Being: 'A dark and brilliant achievement' (Ian McEwan) (English Edition)
The Unbearable Lightness of Being: 'A dark and brilliant achievement' (Ian McEwan) (English Edition)
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国盗り物語(一~四) 合本版(新潮文庫)
世は戦国の初頭。松波庄九郎は妙覚寺で「知恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取り、精力的かつ緻密な踏査によって、美濃ノ国を〈国盗り〉の拠点と定めた! 戦国の革命児斎藤道三が、一介の牢人から美濃国守...
Amazon.co.jp: 私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 電子書籍: 平野啓一郎: Kindleストア
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Amazon.co.jp: 流浪の月 電子書籍: 凪良 ゆう: Kindleストア
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