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18/07/10(火)読書会まで10日

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「勝利」になぜ価値があるのだろう?という問いかけに、どのくらいの人が答えられるのだろうかと思うもんざです。

「ティール組織」第II部第6章は「存在目的に耳を傾ける」という内容です。
著者は、ここで「達成型(オレンジ)組織」の問題点を指摘しつつ、「進化型(テール)組織」の優位性を事例を挙げて解説しています。

存在目的を見失った組織は、自己防衛本能に従う傾向が強くなるのです。
「リーダーや従業員は、この世界を、至る所に競争相手がいて自分たちの利益を奪おうとする危険な場所だと見がちになる」(引用P.326)
恐れに立脚した競争への執着が「勝利」に価値があるという思い込みをつくり、その結果が、さらに組織の存在目的を見失わさせる。

この章は、「個人の存在目的」と「組織の存在目的」が密接な関係を持つことも明示しています。
組織の在り方を考えるには、まず「自分は何のために、この組織で働くのか」「自分の存在目的は何か」という問いに真剣に向き合う必要があるのです。
第4章でも、恐怖に囚われず、会社という組織でも、ありのままの自分を表現することが可能な場所が「ティール組織」だと示されていますが、第6章でも、同じ考えが繰り返されています。

営利目的の競争から隔離されている公立学校や行政機関が、なぜ不具合を起こすのか、どうして硬直してしまうのか、この章を読んで、良く分かりました。人も組織も、存在目的をじっくり掘り下げて考え、それを周囲と分かち合うことで、存在目的を達成しやすくなるのですが、そこに「恐怖の壁」があるように感じてしまうんでしょうね。その壁は、視点を変えたら消えてしまう幻覚なんだろうな、と思うのですけれど。

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

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