どうやって説明しようかなぁと考えているもんざです。
これを見てどう思う？と外国人の友人から感想を求められました。
▽Are Japanese Girls Really Dumb? | ASIAN BOSS
▽[Eng sub] Kasaneteku / Winning in a singles mixer !? / Japanese commercial
簡単に内容を説明すると、日本の女性は日本人の男性の気を引くために、頭が悪いふりをする必要がある、日本はそのような社会だ、ということが描かれているビデオです。こんなのウソですよ、と言いたいところですが、恐らく、そう言った方がウソになりますよね。
女性雇用機会均等法が制定されたのが1985年ですから、それこそ40～50年前には、笑い話にもならないくらい真面目に親たちは娘に、勉強は程々に、と言ってたと何かで読みました。「習い事をするなら、茶道、華道、お料理。学がつくと嫁の貰い手がなくなる」とかね。
表面上は、男女平等ということになっていますが、文化レベルでは、まだまだ実現にはほど遠いという印象になります。144カ国を対象とした男女平等ランキング（2017年）では、日本は114位になっており、これらのビデオがこの調査結果の正しさを示しているようにも見えます。
▽Global Gender Gap Report 2017
http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2017/results-and-analysis/
http://ecodb.net/ranking/ggap.html
さて、課題です。
知っているつもりではいましたが、実際にYouTubeでこのようなビデオが多く視聴されていることに驚きました。課題図書（第10章「賢さの定義が変わる」（Ch10:The new definition of smart））では、集団知性は女性の割合を高めた方が高まると書かれています。
国別の男女平等ランキングのデータを参考にすると、日本社会は他国に比べて、特に政治分野で集団知性が不足していると考えられますね。
■参考 Global Gender Gap Report 2017 table3
日本の総合順位114位（0.657％）平均68％（全144カ国）
・経済参加と機会114位（0.580％）平均58％
・教育達成74位（0.991％）平均95％
・健康と生存1位（0.980％）平均96％
・政治的エンパワーメント123位（0.078％）平均23％
外国人から見ると、自分自身を賢くなさそうにみせて、良い相手を見つけて結婚することを目標に活動している若い日本人女性は滑稽にみえるかもしれません。
でも、これは彼女たちが社会に適合するためのひとつの手段であり、暗黙のうちにこれを容認する社会が形成されており、30年以上前に作られた法律もしっかりと機能するほど運用できていない証明になります。
個人的には、結婚と出産を価値観の埒外に置いている私でも、なんの差別も受けず、不自由なく暮らせる日本社会に感謝はしているのですが、現状がベストだと思っているわけでもありません。
最も簡単な改善方法は、強制的に政治的エンパワーメントを上げる（男女同数を強制にし女性政治家を増やす）しくみを作ることですよね。スウェーデンやフランスなど他国の事例を参考にして、とりあえず始めちゃえばいいのに。でも、増えて欲しくないと本音では思っている人達が政治家や官僚だったりするわけですから、進まないのも当然ですかね。
それにしても、日本好きの外国人の男性は、こういう男性が優位なところも含めて日本が好きなのかもしれないと感じたりします。これは、直接ヒアリングしてみよう。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。