カウントダウンコラム読書感想9. 読書会(勉強会)

17/04/03(月)勉強会まで10日

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深読みするって知力と体力と根気とお金(笑)が必要なんだな、と思うもんざです。

哲学塾でサルトルの「存在と無」を深読みするクラスを受講しています。

存在と無〈1〉現象学的存在論の試み (ちくま学芸文庫)
ジャン=ポール サルトル (著), Jean‐Paul Sartre (原著), 松浪 信三郎 (翻訳)
http://amzn.to/2nvKX0U

文庫本なのにお値段2,000円ほど、しかも全三巻もある。
図書館本で何とかしようかと、チラッと考えたのですが、サンクコストを発生させようと思って(笑)三巻まとめて購入しました。
その作戦は今のところ成功しているようです。

小説以外の本、例えばビジネス書や実用書なんかは、だいたいの場合、私は飛ばし読みをすることが多いのですが、哲学書は、それが難しい。
私に基礎知識がないこともあるし、回りくどくて、独りよがりな書き方がされているので、ただ一字一句を読んでも意味が分からないんですよね。

それを中島義道先生(哲学者)が時代背景や他の著作との比較、著者の傾向なんかを含めて解説してくれると、なるほど、と納得できるようになります。

それが謎解きみたいで面白いんだな、という発見がありました。
難解だと世間一般に思われているものであっても、プロフェッショナルにコツを教われば、何とか理解できたような気になるのも嬉しいです。

ただし、注意が必要なのは、まるっと鵜呑みにしないこと、なんですよね。
中島先生が「サルトルはもっともらしく書いているけれど、この部分はおかしい。突っ込みどころがたくさんある。でも彼は自分の◎◎という主張を通したいから、自分に都合の良い事例を挙げているんだ」と解説してくれたんですね。

これを聴いて、確かに、高名な作家と言っても「人間」なわけだし、間違えることはあるだろうな、って当たり前ですが気づきました。だから、私は、注意深く聴いて、読んで、それは本当なのだろうか?とか、私自身はどう思うのか、ということに意識を向けておかないといけないんだなぁって再認識させられたんです。

たぶん、この作業を続けていくことが「知の筋トレ」なのかもなぁ、と思いました。
ちょっと様変わりしちゃったけど、勝間塾も、初期は課題が非常にハードでそんな感じだったよなーーと懐かしくなりました。

それにしても、なぜか私の興味のアンテナは、このごろ分厚い本に惹かれてしまうようです。
サルトルすら全部読めていないのに、お気に入りの岸政彦さん(社会学者)がTwitterでシェアしていたツイートの中で、またまた面白そうな本を発見してしまったのです。

「暴力の人類史」
スティーブン・ピンカー (著), 幾島幸子 (翻訳), 塩原通緒 (翻訳)
http://amzn.to/2nvUiWc

「繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マット・リドレー (著), 大田直子 (翻訳), 鍛原多惠子 (翻訳), 柴田裕之 (翻訳)
http://amzn.to/2oQ9mz3

この2冊は図書館で借りてきたのですが、すごく面白そうな感じなのですよ。
パラパラとめくっていたのですが、これも時間を確保してじっくり読みたいです。

読んだ感想をアウトプットするところまで、カタチにできるといいなぁ。
みなさんは、最近どんな面白い本を見つけましたか。
よかったら共有していただけるとうれしいです。

それでは明日もどうぞよろしくお願いいたします。

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