9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会まで4日/抵抗の三類型

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
9. 読書会(勉強会)
この記事は約5分で読めます。

見る眼が変わったもんざです。

フィリピンはカトリックの信者が多い国です。

毎週日曜は教会へ家族で礼拝に行く、という話も聞きます。

ショッピングモールの中にも、教会があり、礼拝の時間にはたくさんの人が集まって祈っているのが見えます。

単純に、みんな信心深くてすごいなぁと思っていましたが、読書のなかで、カトリック教会の歴史的な戦略と富の蓄積を知ると、ようやく歴史が現実と繋がってきました。

精神的なよりどころ=精神的な支配につながる構造の可能性に気づけました。デモという抵抗の形を目の当たりにしたもんざです。

マニラは大雨が降るとすぐに道路が川のようになる地域が複数存在します。

治水工事の事業が行われているはずでしたが、実はその事業費を政治家や官僚が公金横領していたことが発覚。

マスコミが取り上げて大きなニュースになりました。

大規模なデモが企画され、参加した一部の市民が暴徒化して逮捕されることにもなりました。

この国では汚職や賄賂は珍しいものではないと言われています。

でも、不正について民衆が抗議できる自由が許されている社会であることも事実です。

こうした民衆の抵抗という点では、植民地時代のラテンアメリカにも様々な形があったことを、今日の読書で知りました。

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。

「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9

今回は「第七話 抵抗の二つのかたち」「第八話 もうひとつの抵抗のかたち」から印象に残ったところを共有します。

抵抗といえば、武力をイメージしがちです。

しかし著者は抵抗には、武力、逃亡、共生という三類型があるといいます。

引用「逃亡していった人々自身が、抵抗という意識をもっていたか否かは問題ではありません。(中略)つまり逃亡という名の抵抗によって、白人社会の自由な発展が阻止されたことは否定できません。地域によっては高価な奴隷の輸入に依存せざるを得なくなる」(「第七話 抵抗の二つのかたち」)

集団で逃亡した奴隷たちは、未征服空間で逃亡奴隷社会を形成し、各国の植民地当局と闘ったり交渉する力を持つ場合もありました。

そして最後に共生しながら抵抗するケースです。

表面上はキリスト教を信じているように見えても、よく話を聞くと、祭壇、埋葬、結婚など、かなり独自にアレンジされているらしいのです。

引用「なぜこうした「共生」という名の抵抗が可能だったのか。。。結論から先にお話しするなら、カトリック教会は初期の精神主義的な本来の意味での伝道精神を失い、結局、植民地的秩序へインディオを包摂することに安住した結果だと言える。つまり教会は、来世・現世の救済を放棄し、世俗権力へ同化していったと言えるのです」

公的な権力に対する民衆の抵抗には、武力、逃亡、共生という三つの型があることを知りました。フィリピンのデモは正面からの抵抗ですが、歴史を見ると、逃亡や共生のような見えにくい形の抵抗こそが、長期的には社会を変える力を持っていたのかもしれません。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(3名)

  1. もんざ「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9
  2. にしやまさん「1つの習慣」すばる舎 横山直宏著 https://amzn.to/43eawtV
  3. 黒猫のみっつさん「人生がなぜかうまくいく人の「すごい」考え方~あたらしい陽転思考~」かんき出版 和田裕美 (著) https://amzn.to/47gatyO

お申込みURL

お申込みはこちらからどうぞ。

共有予定の本

ヨーロッパによる「発見」以来,約500年にわたるラテンアメリカの歴史は,私たちに何を問いかけるのか.征服,植民地化,独立闘争,アメリカの「裏庭化」……,さながら「近代」そのものを象徴する歴史過程の中で,人々はいかに生きてきたのか.メキシコを主なフィールドとし,長年にわたり「発見」される側に寄り添う視点から考察を重ねてきた著者が,既成の歴史観に根底的な問い直しを促す講義録.

「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 

20年間で10万人超に「自分らしく成功する方法」を教えながら、日本とマレーシアで8社を経営し、世界中で一流の知識を学び、楽しみながら累計100億円以上を売り上げ、600名以上の経営者が参加するコミュニティを主宰している著者が、無理せず、自然とモチベーションが上がり、周囲に応援されながら人生がうまくいく方法を、科学的なエビデンスと自身の事例をもって伝える1冊。

「1つの習慣」すばる舎 横山直宏著 

◎陽転思考とは……物事が起こったときに、良いことも悪いことも一つの事実として受け入れ、その中から良い面を見つけ出す考え方。

◎悪いことがあってもそれを無視したり忘れようとするのではなく、事実を受け入れ、その中からポジティブな側面を探し出します。

著者は、ポジティブシンキングがうまくいかないと感じた経験から、この方法を提唱しています。

◎具体的には、ネガティブな感情を認識し、それを受け入れた上で「でも良かった」と思えることを探し出します。

例えば、失敗したときに「この経験から学べることがあった」と考えるようにします。

◎営業やビジネスの場面だけでなく、日常生活や人間関係にも応用できます。

「人生がなぜかうまくいく人の「すごい」考え方~あたらしい陽転思考~」かんき出版 和田裕美 (著)

コメント

タイトルとURLをコピーしました