これは日本語ではどうなんだろうと思ったもんざです。
Have a nice day やHave a great dayばかり使うのに飽きてきたので、他にバリエーションがないのかと調べてみたところ、WikiHowに記事がありました。
いろいろ文例があり、面白い!
英語だと、相手や状況によって、これだけ書き分けられるんだなと驚きました。
しかし、内容を日本語に直訳したら、ちょっと気恥ずかしく日本人には送れないかも…って思うのは私だけかな。
[175+ Ways to Say “Have a Great Day” (with Sample Messages)](https://www.wikihow.com/Have-a-Great-Day)
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
今回は第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」から印象に残ったところを共有します。
この本はとても面白いつくりになっています。
40年以上のキャリアを持つソーシャルワーカー向谷地さんへのインタビュー、向谷地さんの生い立ち、そして、社会学者の大澤真幸さんの論文という組み合わせです。
引用「われわれは言語を通じて世界について知る。<知>が、言語—あるいはより広く記号—という形式をとるということは、それが本来的に、「他者へと伝える」というモード、コミュニケーションのモードのなかにある、ということを含意している。」
(4. 知と真実の必然的不一致 / 第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」
幻覚妄想を聞くという話は、人間の言語をめぐる謎とつながっています。
言語として語られたことは必ずしも真実と直結していません。
この章で語られる大澤さんの個人的な事例が非常に面白くて思わず笑ってしまったのがコレ。
大澤さんが自分の本をプレゼントした相手にばったり会った時、その人に「あの本どうだった?」と質問したときの返事によって、言葉と真実の不一致が体感できるといいます。
引用「その人はこう答える。「ああ、あの本ね、おもしろかったよ。」このように軽く返事をする人は、本がおもしろくなかったか、読んでいないかのどちらかである。」
(4. 知と真実の必然的不一致 / 第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」
面白くなかった、という真実は、その人の発言の裏側にあり、言葉そのものとは一致しません。
もしも「面白くなかった」あるいは「読む気になれなかった」とその人が言った場合はどうでしょうか。
引用「その人がほんとうに言いたいことは、私の近著がおもしろくなかった、ということではない。その人が言いたいことは。「おまえのことが大っ嫌いだ」である。その人は私にケンカを売っているのだ」
(4. 知と真実の必然的不一致 / 第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」
ああ、たしかに、そうだよなぁと、このあたりはニヤニヤ笑いながら読みました。
発話の内容と、発話の行為のあいだに存在する乖離部分を埋めるのが、幻覚や妄想じゃないかと大澤さんは説明します。
それもまた面白い話のですが、続きはまた次回にします。
今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
- にしやまさん「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」(文藝春秋) ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY
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共有予定の本
へぇー」がひらくアナザーワールド!!精神医療の常識を溶かし、対人支援の枠組みを更新しつづける「べてるの家」の向谷地生良氏。当事者がどんな話をしても彼は「へぇー」と興味津々だ。その「へぇー」こそがアナザーワールドの扉をひらく鍵だったのだ!大澤真幸氏の特別寄稿「〈知〉はいかにして〈真実〉の地位に就くのか?」は“良心的兵役拒否者”である向谷地氏に言語論から迫る必読論文。
「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
世界の金融システムがメルトダウンし、デジタル版ウォークマンの覇権をめぐる戦いでソニーがアップルに完敗し、ニューヨーク市役所が効率的に市民サービスを提供できない背景には、共通の原因がある。それは何か――。謎かけのようなこの問いに、文化人類学者という特異な経歴を持つ、FT紙きってのジャーナリストが挑む。
「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」 (文春文庫)ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY
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