見る眼が変わったもんざです。
フィリピンはカトリックの信者が多い国です。
毎週日曜は教会へ家族で礼拝に行く、という話も聞きます。
ショッピングモールの中にも、教会があり、礼拝の時間にはたくさんの人が集まって祈っているのが見えます。
単純に、みんな信心深くてすごいなぁと思っていましたが、読書のなかで、カトリック教会の歴史的な戦略と富の蓄積を知ると、ようやく歴史が現実と繋がってきました。
精神的なよりどころ=精神的な支配につながる構造の可能性に気づけました。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
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今回は「第六話 精神的征服」から印象に残ったところを共有します。
この章では、カトリック教会がどのように新大陸で勢力を拡大したのかが描かれています。
引用「個々の修道士たちが抱いた純粋に宗教的な目的とは関係なく、鉱山開発の順調な発展のためにその周辺のインディオの心を平定する地ならし的な役割、すなわち、いわゆる精神的征服の尖兵としての姿が浮かび上がってきます」
引用「こうして教会によって管理、「保護」されたインディオは、聖職者に従う「永遠なる幼子」として、鉱山開発をはじめ白人社会に食糧や労働力を安定的に提供する一団を構成することになります」
この「永遠なる幼子」は、成長してもスペイン人と同じには決してなれず、永遠に管理下に置かれることを意味します。
引用「教会とは、単なる宗教上の組織ではありません。「発見」を機にいち早く地球的規模での情報網を確立したのが教会組織でした」
実際に新大陸を植民地化した国はスペインや、ポルトガルですが、カトリック教会の総本山はイタリア、ローマにあります。
宣教師たちが提出するレポートが本部ローマに届けられ、世界戦略が練られていました。
この世界戦略はもちろん東アジアにも及んでおり、日本では1587年に豊臣秀吉がキリスト教を禁じるわけです。
カトリック教会の世界支配の構図が見えると為政者たちが彼らを警戒するのは当然でしょう。
スペインの重要な輸送拠点だったフィリピンでも、植民地時代に同じ構造が作られ、カトリック教会が現代の生活にも深く根を下ろしている。
著者は「既成の歴史観や価値観を見直す契機」になってこそ、歴史を学ぶ意味があると言いますが、それが理解できつつあります。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
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共有予定の本
ヨーロッパによる「発見」以来,約500年にわたるラテンアメリカの歴史は,私たちに何を問いかけるのか.征服,植民地化,独立闘争,アメリカの「裏庭化」……,さながら「近代」そのものを象徴する歴史過程の中で,人々はいかに生きてきたのか.メキシコを主なフィールドとし,長年にわたり「発見」される側に寄り添う視点から考察を重ねてきた著者が,既成の歴史観に根底的な問い直しを促す講義録.
「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著
20年間で10万人超に「自分らしく成功する方法」を教えながら、日本とマレーシアで8社を経営し、世界中で一流の知識を学び、楽しみながら累計100億円以上を売り上げ、600名以上の経営者が参加するコミュニティを主宰している著者が、無理せず、自然とモチベーションが上がり、周囲に応援されながら人生がうまくいく方法を、科学的なエビデンスと自身の事例をもって伝える1冊。
「1つの習慣」すばる舎 横山直宏著
◎陽転思考とは……物事が起こったときに、良いことも悪いことも一つの事実として受け入れ、その中から良い面を見つけ出す考え方。
◎悪いことがあってもそれを無視したり忘れようとするのではなく、事実を受け入れ、その中からポジティブな側面を探し出します。
著者は、ポジティブシンキングがうまくいかないと感じた経験から、この方法を提唱しています。
◎具体的には、ネガティブな感情を認識し、それを受け入れた上で「でも良かった」と思えることを探し出します。
例えば、失敗したときに「この経験から学べることがあった」と考えるようにします。
◎営業やビジネスの場面だけでなく、日常生活や人間関係にも応用できます。
「人生がなぜかうまくいく人の「すごい」考え方~あたらしい陽転思考~」かんき出版 和田裕美 (著)
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