9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム

カレーニンの笑顔 完全な愛と人間の善

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
9. 読書会(勉強会)
この記事は約2分で読めます。

第114回ZOOMで読書会で、私はクンデラの「存在の耐えられない軽さ」を紹介する予定です。今回は第七部「カレーニンの笑顔」から気になったところを共有します。

第七部「カレーニンの笑顔」

第七部は最終パートになります。カレーニンというのは、トマスがテレザのために買った犬の名前です。名前の由来はトルストイの小説アンナ・カレーニナです。

ここでは、人間と動物の愛情(テレザと愛犬カレーニン)と人間同士の愛情が比較されるのですが、完全な愛と人間の善は、めったに存在せず、それは人間と動物の愛の中にのみ存在する、著者は主張しています。

テレザは愛犬カレーニンに無私無欲の愛を注ぎ、カレーニンもそれに応え、長年に渡り二人は非常に強固な信頼関係を築き上げました。テレザは、トマス以上にカレーニンを愛していることを自覚しています。トマスへの愛は常に不安と絶望を彼女にもたらしてきたからです。

しかし最終的にテレザは、トマスをウサギのように飼い慣らすことに成功します。彼女は、そのことに罪悪感を感じ、トマスに詫びるのですが、トマスの答えは意外なものでした。
この部分を読んだとき、ものすごく感動したんですよね。そのあたり、読書会で説明できるように頑張ります。

今日も読んでくださってありがとうございます。
次回は、スパークノートの内容確認クイズを共有しますね。

もくじ

第一部 軽さと重さ
第二部 心と体 
第三部 誤解された言葉 
第四部 心と体 
第五部 軽さと重さ
第六部 グランドマーチ
第七部 カレーニンの笑顔←いまここ

参考:spark notesの読書ガイド

読書会の参加予定(5名)

  1. もんざ (主催者) 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ  (著) (集英社文庫)  ”The Unbearable Lightness of Being” Milan Kundera (著) 
  2. じょあんなさん「国盗り物語」司馬遼太郎(著) 新潮文庫
  3. にしやまさん『私とは何か—「個人」から「分人」へ』平野啓一郎(著)講談社
  4. 兼松さん「流浪の月」凪良 ゆう  (著) 東京創元社 
  5. ちかさん「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」八木 仁平  (著) KADOKAWA

共有予定の本

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ...
The Unbearable Lightness of Being: 'A dark and brilliant achievement' (Ian McEwan) (English Edition)
The Unbearable Lightness of Being: 'A dark and brilliant achievement' (Ian McEwan) (English Edition)
国盗り物語(一~四) 合本版(新潮文庫)
世は戦国の初頭。松波庄九郎は妙覚寺で「知恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取り、精力的かつ緻密な踏査によって、美濃ノ国を〈国盗り〉の拠点と定めた! 戦国の革命児斎藤道三が、一介の牢人から美濃国守...
Amazon.co.jp: 私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 電子書籍: 平野啓一郎: Kindleストア
Amazon.co.jp: 私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 電子書籍: 平野啓一郎: Kindleストア
流浪の月
あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は...
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
「何かやりたいけれど、何をやればいいか分からない」そんなエネルギーを持て余してしまっているあなたの人生が変わります。「やりたいこと探し専門プログラム」を開発した著者が教える初めての本。やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理...
タイトルとURLをコピーしました