あれは、前触れだったのかなと思ったもんざです。
足の付け根、すね、ふくらはぎに薄く内出血したような赤い斑点が浮かび上がっていました。
先週の始めころに気づいたのですが、特に痛みも痒みもありませんでした。
今朝あらためて両足を確認すると、その斑点はほぼ消えていました。
何のアレルギー反応だろうと思っていたのですが、なんとなく日曜日の熱と関係がありそうな気がしてきました。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9
今回は「第一話 インディオ世界との出逢い」から印象に残ったところを共有します。
著者は1968年から25年間東京外語大で教壇に立ち、「地域研究」という枠組みでラテンアメリカ研究をします。
ところが、地域研究の差別的な視点に違和感を感じ、1973年にメキシコの大学院大学で3年間歴史を研究することに。
引用「いわば先進国の日本から、つねに低開発国ラテンアメリカを見るという、「上から目線」で下を見る。対象「地域」は、こちらの価値観で分析される分析対象でしかないというのが、当時の「地域研究」に感じた率直な印象でした」
しかし歴史を学ぶ中でも行き詰まり、手探りで自分の道を歩き始めます。
引用「しかし、ここでも壁にぶち当たり行き詰まりを感じる。再び、上から目線の歴史学。(中略)そのため、征服者、入植者、伝道者の姿は見えても、先住民の姿はなかなか現れてこないのです」
こうして著者は1979年からインディオの村に、村人の信頼を得るために、民族衣装を来て毎日通い始めます。
ここで初めて研究対象に対する研究者の倫理のあり方について、自覚的にならざるを得ない体験をします。
引用「これでますます頭にきた。黙ってお金をもらっておけば、フランスのグラビア雑誌かなにかに、僕の姿がメキシコのインディオとして紹介されていたかもしれません。体験としてはその方が面白かったかもしれない。しかし、撮られる側の気持ちがよくわかった貴重な体験でした」
引用「やはり対象を対等な人間として意識し尊重したうえで、同じ目線の上に立つ。その制約のなかで研究を続ける以外にない。それが経験から得た僕の結論です」
1960年代にハーヴァード大の文化人類学者が、大勢その村を訪れ、15分で5ドル払って話してもらう、という調査方法を行ったがために、その後、お金を手にしたインディオの多くがアルコール依存症になったという歴史があります。
著者は、そういったドライな研究者たちを反面教師にし、時間をかけてインディオたちと信頼関係を築いていきます。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著 https://amzn.to/3KEhRg9
- にしやまさん「1つの習慣」すばる舎 横山直弘著 https://amzn.to/43eawtV
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共有予定の本
ヨーロッパによる「発見」以来,約500年にわたるラテンアメリカの歴史は,私たちに何を問いかけるのか.征服,植民地化,独立闘争,アメリカの「裏庭化」……,さながら「近代」そのものを象徴する歴史過程の中で,人々はいかに生きてきたのか.メキシコを主なフィールドとし,長年にわたり「発見」される側に寄り添う視点から考察を重ねてきた著者が,既成の歴史観に根底的な問い直しを促す講義録.
「ラテンアメリカ500年」岩波現代文庫 清水透著
20年間で10万人超に「自分らしく成功する方法」を教えながら、日本とマレーシアで8社を経営し、世界中で一流の知識を学び、楽しみながら累計100億円以上を売り上げ、600名以上の経営者が参加するコミュニティを主宰している著者が、無理せず、自然とモチベーションが上がり、周囲に応援されながら人生がうまくいく方法を、科学的なエビデンスと自身の事例をもって伝える1冊。
「1つの習慣」すばる舎 横山直弘著
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